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直撃!!現場リポート!

コンテンツ戦略センター

五輪女子マラソン実況をリアルタイムで字幕!

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日テレ内のリアルタイム字幕制作室
(左がアナウンサー)
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文字と音を同時にチェック!
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「わんこ方式」でスムーズに!
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名所で予想外のコメント(汗・・・)
「日本テレビの放送より」
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今回は5人体制で3人ずつ交代
3時間半チームワークが大事!
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『私、頑張りました!』
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なんとトリプルヘッダー!
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でも俺たちの手に掛かれば問題なし!
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『もっと前へ!』
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チームワークとプロ意識に
脱帽!

字幕放送をご存知ですか

耳の不自由な皆さんや、お年寄りに重宝されている字幕放送をご覧になったことはあるでしょうか?地デジ放送の大きな特徴のひとつです。これまでドラマをはじめVTR番組などではおなじみの機能なのですが、2005年からプロ野球やサッカーのクラブ・ワールド・カップなどの生放送のスポーツ中継にもリアルタイムで字幕を入れることが始まりました。スポーツ中継で大変なのは下調べです。人間は知らない言葉を聞いてもすぐには訳せないので、事前に競技のルールや専門用語、選手名などを勉強しておかなければなりません。そして今回は初めてマラソンに字幕を付けることになりました。


マラソンに初挑戦!
驚きの「わんこ方式」!?

2008年「北京五輪・女子マラソン」でAX-ON、コンテンツ戦略センターの「リアルタイム字幕班」がマラソンのリアルタイム(RT)字幕放送に初チャレンジしました。
リアルタイム字幕の簡単な仕組みは、OAされている実況・解説者の音声をリアルタイム字幕担当のアナウンサーが聞き取り、喋り直したものを音声認識パソコンというものに通し文字データにします。しかし現在の音声認識システムでは完璧な文字データにすることはまだ不可能なので、人間の手で校正を行わなければなりません。
文字データとその音声が3台の校正パソコンに振り分けられ、担当のオペレータが音を聞きながら修正し、マージパソコンと呼ばれる端末に送り順序を揃えてOAに送出します。データと音声が、まるで“わんこそば”のように次々と3台のパソコンに振り分けられていくので「わんこ方式」と呼ばれています。


事前調査が命!!

 野球、サッカー、ゴルフなどは今まで経験しているので実況・解説の話す内容であったり、放送の流れというものがある程度つかめています。
しかし今回は初めてのマラソンのリアルタイム字幕放送ということで、マラソンの基礎知識、参加選手の名前、レースの流れ、北京のコースにある名所の名前などなど、とにかく事前に調べることが多く、とても大変。しかしこれが何よりも大事!
知識があるとないとでは校正の際の判断に大きく影響します。本番が始まってからも、82人出場している選手の名前、ゼッケン番号、タイム計測や記録など確認することが多く、さらに予想もしていなかった名所や通りの名前などが連呼され、本当に困りました。1本の番組で3時間半という長い放送時間も初めてのことだったので、とてもタイト~!でも良い経験!


リアルタイム字幕は
心配と緊張の連続!

 生放送中はシステムの故障などで字幕が送出できなくなったりしないか、実況や解説者がこちらの分からないことを突然言ったりしないかなど、とにかく毎回心配は尽きません。
特にオペレータは文字データを見ながら同時に音を聞いて、正しい言葉を早く打ち込まなければならないので緊張の連続です。終了後は、まず無事に終わったことに安堵して、その後はその日の反省点を考えます。


サッカーでハプニング!

 今までで一番大変だったことは2006年の『ドイツ・ワールドカップ』の際にあった、夕方・「サッカーRT字幕」、夜・「野球RT字幕」、深夜・「サッカーRT字幕」というトリプルヘッダーの作業です。その頃はオペレータの人数が少なく、今のように代わりの者がいなかったため精神的にも肉体的にもかなり疲れたのを覚えています。
 その際起こったハプニングは、長時間の運用のためか3試合目の終了直前に1台の校正パソコンがフリーズし、2名のオペレータで乗り切ったということがありました。
~やったぜ!(汗)


さらにサッカーで感動!

 昨年と一昨年に行った『FIFAクラブワールドカップ』ではなんと全試合にリアルタイム字幕を付けました。
 試合数や出場選手が多く辛い面もありましたが、初戦から決勝戦まで、すべての試合に字幕を付け終えた時には自分が試合に出ていたわけでもないのにとても感動したのを覚えています。最高!!


先進のAX-ONリアルタイム字幕!!

リアルタイム字幕というと他局では多くの人員が必要であったり、入力のプロが必要であったりしますが、AX-ONのリアルタイム字幕は先進の技術で「誰にでもできるリアルタイム字幕」を目指しています。
 基本的な操作が簡単なため、タイピングのできる方が少し練習すれば問題なく使えるようになります。たぶん・・・。
 現在、プロ野球やサッカーのリアルタイム字幕はディレクター1人と校正オペレータ3人の計4人で行っています。
 このような少人数でやっているのはAX-ONリアルタイム字幕班だけではないでしょうか。
 『五輪女子マラソン』でも、リアルタイム字幕班に入って3か月ほどの新人が、すでに第一線で仕事をしたのです。
 このシステムは、これからリアルタイム字幕を普及させていく上で、大きなアピールポイントだと考えています。


~未来系リアルタイム字幕~
もっともっと前へ

 リアルタイム字幕は現在のシステムで完成ではありません。
送出までの時間をもっと短縮する、誤字を減らす、色を付けて分かりやすくするなどまだまだ改善していきたい部分がたくさんあります。
そのためには作業をしているスタッフ自身が努力し、新しい提案をして改善していかなくてはなりません。
これからも字幕放送を必要とされている方に喜んでいただける字幕が作れるようリアルタイム字幕スタッフ一同努力していきます。

(取材担当から一言)
初めてリアルタイム字幕を見学させて頂きました。けして広いとは言えない室内ですが無駄のない室内、校正チームの動きに合わせたレイアウト、ビシッと引き詰められた設備、初めてみた音声認識システム、初めてでも解りやすいわんこ方式!納得!!

3時間半の長丁場での作業でしたがなんとマラソンスタート前の2時間以上前からスタンバイする作業スタッフは全て20代。仕事に対するプロ意識には脱帽です。

 でも、放送が終わり『ご苦労さま!』の一声でやっぱり20代のスタッフ、笑顔で『お疲れ様でした』のその後は『疲れた~』と可愛らしさを見る事が出来ました。本当にスタッフの皆さんお疲れ様でした。








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