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【プロ野球】

マエケン練習試合で3イニング無失点 雨男も返上

2015年3月2日 紙面から

気合の入った表情でDeNA打線に立ち向かう広島・前田=宜野湾で(吉澤敬太撮影)

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◇広島5−5DeNA

 広島の前田健太投手(26)が1日のDeNAとの練習試合(宜野湾)に先発。今年初の対外試合の登板で、3イニングを1安打、無失点。そんな投球結果以上に、試合の開催自体に意義がある。前田が雨の宜野湾を、晴れ空の午後に変えた。

 「晴れ男でしょう。できたから、普通ならできなかったけど、僕の力で(試合開催へ)もっていけた。僕のおかげです」と前田は胸を張った。というのも早朝からの雨にくわえ、風速9メートル超の悪天候。2回の山下幸への初球は、あまりの強風でよろけたほどだ。それでも崩れず外のチェンジアップで空振り三振。3回は石川を「狙い通り」の外角へのツーシームで遊ゴロ併殺打に仕留めた。

 一昨年に3度、昨年は4度、登板予定の試合が雨天中止。自他ともに認める「雨男」だが、雨予報だった2月25日の紅白戦は無事に行われ、2イニング無失点。「1日に晴れればホンモノ。申し訳ないけど称号を外してください」と、並々ならぬ決意? で臨んだ一戦だった。宜野湾でのDeNA戦はここ2年連続で雨天中止。なおさら試合開催の意義を強調した。

 計45球。直球の最速は147キロだった。習得中の縦スラは「勝負球として使えるように、打者の頭に入るぐらいには仕上げたい」と9球投げ、ロペスも三ゴロに打ち取った。

 13年ぶりとなる本拠地開幕となる27日のヤクルト戦まで、1カ月を切った。「きっと想像もつかないと思う。そのマウンドに立てるよう、しっかり準備したい」と前田は静かに笑った。2年連続5度目の大役は内定済み。雨男を返上した前田が、抜けるような青空の下で快投を見せるはずだ。 (田中政行)

 

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