日本経済新聞

3月2日(月曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

イチロー フィールド

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

来る者拒まぬイチロー、同僚にバットケースの「教え」
スポーツライター 丹羽政善

(2/3ページ)
2015/3/2 7:00
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

 マリナーズ時代の05~09年にチームメートで、今年からまた一緒にプレーすることになったマイク・モースなど、やはり若い頃、イチローに学んだ1人だ。

 「俺がメジャーに上がったのは05年。そのとき、右斜めのロッカーにイチローがいたんだ。どうして仲が良くなったかって? いや、最初は話すことができなかったよ。彼はすでにスーパースター。俺は昇格したばかり。でも、きっかけは忘れてしまったけど、何かを聞いたら親切に教えてくれたんだ。それからは何か分からないことがあると、彼に聞くようになった。彼に分からないことはなかった」

レドモンド監督は「イチローのような選手と一緒にプレーすることで(若い選手は)学ぶことが多い」と話す=AP
画像の拡大

レドモンド監督は「イチローのような選手と一緒にプレーすることで(若い選手は)学ぶことが多い」と話す=AP

 同時にモースは、イチローのルーティンなど試合への準備の仕方を観察するようになったという。「何をするにも彼は百パーセントなんだ。トレーニングルームでも、室内ケージでも。全く妥協がない。あれには刺激を受けた。その後、僕はナショナルズにトレードされてしまったけど、彼のそんな姿勢から学んだことは少なくなかった」

 彼には過去にそんな経験があるからこそ、同じようにマーリンズの若い選手にはイチローから学んでほしいと願う。「若い連中はイチローから学ぶことは無数にあるはずだ。選手としてもまだまだ通用するが、チームとしてはそんなことも意図して獲得したのだと思う」

イチローからのバットケースが宝物に

 そのモースには忘れられないことがある。「はっきりいつだったかは忘れてしまったが、イチローが『すべての打者は、バットケースを持つべきだ』という話をしたことがあるんだ」

 みんなバットケースは持っているはずだけど?

 「いや、大リーガーのバットケースといえば、キャンバス地のものがほとんどだろ? でもイチローにいわせれば、『バットが擦れ合って傷がつくし、湿気もついてしまう』とのことだった。それを防ぐためには、イチローが持っているような小型トランクのようなバットケースが必要で、どうしてみんな持っていないのか不思議そうだった」

 それで、あのケースを作ったの? マーリンズがキャンプで使用しているクラブハウスの中央に、モースのバットケースが置いてある。イチローのケースとほぼ同じものだ。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 3ページ
  • 次へ
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

大リーグコラム

【PR】

イチロー フィールド 一覧

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

キャンプで走塁の練習をするイチロー=共同

共同

来る者拒まぬイチロー、同僚にバットケースの「教え」

 「なんだ6月中旬並みの暑さじゃないか」
 練習を見ていた地元メディアの1人が、そうつぶやいた。2月24日、野手もそろい、大リーグ・マーリンズのキャンプ全体練習がスタートした。午前8時前に練習施設に姿を…続き (3/2)

マーリンズにはイチローのようなベテランを必要とする事情がある=共同

共同

マーリンズ、イチローに求めるベテランの存在感

 フリーエージェント(FA)となった選手らは、立場にもよるが、様々なスタンスで移籍、あるいは残留を決める。ある選手は出場機会を優先するだろう。ある選手はビジネスと捉え、自分の価値判断を金額に求め、そこ…続き (1/26)

イチローの打撃、データをたどり見えてきたもの

 今年のイチローの打率は2割8分4厘。初めて3割をきった2011年以降では、わずかとはいえ、一番良かった。ただ、安打数は102本。打席に立ったのは385回。ピークだったころと比べれば、いずれも半分程度…続き (2014/11/3)

【PR】

新着記事一覧

ハイライト・スポーツ

【PR】

試合速報・結果

ワールドシリーズ(10/29)結果一覧

ロイヤルズ 2(終了)3 ジャイアンツ

 主な日本人選手の成績

更新 共同通信社提供

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

[PR]

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について