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来る者拒まぬイチロー、同僚にバットケースの「教え」
スポーツライター 丹羽政善

(1/3ページ)
2015/3/2 7:00
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 「なんだ6月中旬並みの暑さじゃないか」

 練習を見ていた地元メディアの1人が、そうつぶやいた。2月24日、野手もそろい、大リーグ・マーリンズのキャンプ全体練習がスタートした。午前8時前に練習施設に姿を見せたイチローら野手が午前中に身体検査を受けたため、練習開始は気温が30度を超えた午後1時すぎから。湿気を伴った暑さには選手らもへきえきし、午後3時すぎ、練習の締めくくりとして約50メートルのシャトル(往復)ランが行われると、決められた6本を走り終えて、多くが両手を膝について息を整えた。

転校生のように迎えられたイチロー

キャンプで走塁の練習をするイチロー=共同
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キャンプで走塁の練習をするイチロー=共同

 「放心状態です。何も考えられない。明日のことすら、考えられない」

 練習後に取材に応じたイチローはそう冗談まじりに話したが、彼と同じグループで黙々と走っていたのが、オフに13年総額3億2500万ドル(約388億円)で契約延長を交わしたジアンカルロ・スタントン。彼についてイチローは「淡々とやりますね」と話し、続けた。「すごい体力してるし、びっくりしました」。体力には自信のあるイチローがいうのだから、相当なものなのだろう。

 こうして幕を開けたイチローの2015年シーズン。ストレッチのためにフィールドに姿を見せたときからチームメートに囲まれ、笑い声が響く。転校生が珍しい、といった光景にも映ったが、これがマーリンズの狙いといえば狙いなのだろう。

 「彼のような選手と一緒にプレーすることで学ぶことが多い」とは、イチローの2歳年上のマイク・レドモンド監督。「若い選手にとっては素晴らしい機会だ」と、若手への影響を期待した。イチローが01年にメジャーデビューしたとき9歳だったというクリスチャン・イエリッチは、さっそく「将来殿堂入りする選手と一緒にプレーするなんて、なかなかないこと。できるだけ多くを学びたい」と話していた。

「イチローから学ぶこと、無数にある」

 対してイチロー本人は、「(選手という)立場は同じ。僕から何かということは全くない」と話す。その姿勢はマリナーズ時代から変わらないが、自分から教えたり指示したりしないだけであって、来る者は拒まない。

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