マシソン、完璧!1回3者三振で守護神争い猛アピール
2015年3月2日6時0分 スポーツ報知
◆オープン戦 巨人2―4ヤクルト(1日・東京ドーム)
鋭い変化球に、相手のバットは面白いように空を切った。9回、マウンドに上がったマシソンは、全て変化球で藤井からの3者を空振り三振に。圧巻の投球で沢村との守護神争いに猛アピールした。
藤井に対して、2球目からスプリットを3球続けて空振り三振。続く山田にも変化球を3球続けてあしらった。「スプリットをうまく交えながら投げられた。日本に来てもう4年目だし、投球スタイルを変えていかないといけない」。直球に頼りがちだった昨季までにはなかった、新たな一面。斎藤投手コーチは「変化球が良かったね。真っすぐだけじゃきつい、と分かったんだろうし、変化球が低めに行けば、バッターは振ってくれる」と高く評価した。
もちろん、威力を誇る直球も健在だ。3人目・谷内への3球目。真ん中高めの直球は152キロを計測。「(直球の手応えは)十分にあった。もう少しすれば155キロは出ると思うよ」。剛速球をファウルにするのが精いっぱい。最後はスライダーで三振。柔と剛を合わせた“ニューマシソン”の真骨頂だった。
自らを「投げれば投げるほど、調子が上がるタイプ」と分析する助っ人。「シーズンが進むほど球速も上がる。投げる回数を重ねて、感覚を直していければ」と言葉を継いだ。昨季は30セーブを挙げたが、防御率は自己ワーストの3・58。雪辱を期す今季は新たなスタイルで臨む。(中村 晃大)