現在(2014年1月)の中国では、日によって600マイクログラム/m3以上のPM2.5が計測されており、外出の際には必ずマスクをしたほうがいいと呼びかけられています。
しかし、マスクにも様々な種類があり、市場に出ているマスクで「PM2.5対応」と表示されていても、専門家から見て必ずしも推奨できないものが含まれている場合があります。
PM2.5に対して推奨できるマスクは、DS2(日本・厚生労働省)かN95(米国・NIOSH)の規格に合格したものです。
「DS2」や「N95」などの規格に合格していないのにも関わらず、「粒子状物質PM2.5にも対応しています」とうたっているマスクには購入の際、注意しましょう。
それでも「値段が高いから」といった理由で、サージカルマスクやフェイスマスクに濡れた布をはさんだり、マスクを何枚も重ねる方もいるようですが、あまり推奨できません。
通常のサージカルマスクやフェイスマスクは密閉性も低いので、「息のもれこみ」が発生します。
それではマスクを装着する意味がなくなるので、密閉性の高い「DS2」や「N95」マスクを選びましょう。
顔とマスクの間に隙間ができてしまったら、効果は半減してしまいます。
高機能マスクは通常のサージカルマスクと違って、装着方法に気をつける必要があります。
また装着した後も、息漏れがないかチェックする必要があります。
ふだんマスクをつけるのに慣れていない方でも、装着がかんたんなように工夫されたマスクもあります。
たとえ、マスクの粒子捕集効率が95%以上であっても、「息苦しい」と言って外してしまっては全く意味がありません。
長時間装着しても息苦しくならないマスクがおすすめです。マスクが立体構造になっていて、鼻と口の部分にある程度の空間ができるものがいいでしょう。
「DS2」や「N95」に該当するマスクであっても、ほとんどのマスクが中国など海外で製造されています。
品質に問題がないとしても、消費者の心理として製造も日本で行っているマスクが一番安心でしょう。
ちなみに実際にスタッフが中国へ視察へ行ったところ、中国で販売されているマスクは本当にPM2.5を防ぐことができているのか疑問に思うものもありました。
N95やDS2の規格に合格しているマスクではないようです。
中国に出張して、現地でマスクを購入される方は注意が必要ですね。