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慰安婦問題 「粘り強く説明し理解求める」
3月2日 13時58分

菅官房長官は午前の記者会見で、韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領が1日の演説で、いわゆる従軍慰安婦の問題への日本の対応を重ねて求めたことについて、法的には解決済みだとする日本の立場を粘り強く説明し、理解を求めていく考えを示しました。
韓国のパク・クネ大統領は独立運動が始まった日を記念する1日の式典で演説し、ことしは日韓が国交正常化50年を迎える意義深い年だとして、両国のこれまでの歩みを評価する一方、いわゆる従軍慰安婦の問題について、「必ず解決すべき歴史的な課題だ」として日本の対応を重ねて求めました。
これについて、菅官房長官は記者会見で、「日韓の間には難しい問題が存在するが、韓国と意思疎通を図っていくことはアジア太平洋地域の平和と安全に極めて大事だ。幅広い分野での実務的な協力やさまざまなレベルでの対話、交流を積み重ね、大局的観点から重層的な未来志向の日韓関係を構築していきたい」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「さまざまな取り組みを通じながら、わが国の考え方に理解を求めていきたい。わが国の立場は累次にわたって韓国にも伝えており、しっかりと受け止めていただけるよう外交努力をしていきたい」と述べ、政治・外交上の問題にすべきではなく、法的には解決済みだとする日本の立場を粘り強く説明し、理解を求めていく考えを示しました。

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