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花粉症、コメを食べて抑制(3月1日日本経済新聞 )

テーマ:がんばれ就活
2015-03-01 07:25:23
花粉症、コメを食べて抑制(3月1日日本経済新聞 )
抗原組み込み体が慣れる

遺伝子組み換え技術を駆使して「スギ花粉症治療米」が開発され、動物実験で効果が確かめられた。
体がスギ花粉の抗原を異物とは認識しないようになり、アレルギー反応が起きなくなる。

(1)東京慈恵会医科大学で2月から花粉症治療米の臨床研究。
マウスを使った実験で安全性と有効性をすでに確認済みだ。
治療米と普通の米を3週間食べさせた後、スギ花粉を与えた。
治療米を食べたマウスはアレルギー反応を引き起こすヒスタミンという物質の量が半分以下に減り、くしゃみの回数も4分の1に減っていた。
スギ花粉症を発症して苦しむサルも、花粉に対してアレルギー反応を起こす免疫反応が大幅に抑えられることを確かめた。

(2)スギ花粉症の原因となる抗原(アレルゲン)と呼ぶたんぱく質の構造を変えた遺伝子をコシヒカリに組み込んだ。
コメの中にできるペプチドと呼ぶたんぱく質の断片は胃で分解されずに腸で吸収されるよう工夫している。
構造を変えているため、アレルギー反応は起こらないとみられる。

(3)研究グループは治療米から有効成分だけを抽出したカプセルを作り、医薬品として製品化を目指すことも検討している。
生物研はスギ花粉症だけでなく、様々な花粉やダニ、食物のアレルギーに効果が期待されるコメも開発した。
このほか血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしたり、血圧を下げたりするコメも手がけている。
いずれも動物実験では、一定の効果があることを確かめた。
 
(4)高野センター長は「コメを食べるだけで病気を治すことができれば、有効成分を抽出する精製コストがいらない分、安くできる。農業の活性化にも役立つだろう」と期待している。
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