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放射線リスクについて

常磐道の通行について

常磐道 広野IC~常磐富岡IC間の避難指示区域は、「ステップ2の完了を受けた警戒区域及び避難指示区域の見直しに関する基本的考え方及び今後の検討課題について(H23.12.26原子力災害対策本部)」に基づき通過交通などが認められております。

避難指示区域の設定

【 避難指示解除準備区域 】
除染、インフラ復旧、雇用対策など復旧・復興のための支援策を迅速に実施し、住民の一日でも早い帰還を目指す区域。
【 居住制限区域 】
将来的に住民が帰還し、コミュニティを再建することを目指し、除染やインフラ復旧などを計画的に実施する区域。除染や放射性物質の自然減衰などによって、住民が受ける年間積算線量が20ミリシーベルト以下であることが確実であることが確認された場合には「避難指示解除準備区域」に移行。
帰還困難区域
長期間、帰還が困難であることが予想される区域。

避難指示区域の設定について

常磐道 広野IC~常磐富岡IC間は、福島第一原子力発電所から20km圏に位置し、原子力災害特別措置法に基づき、避難指示区域(居住制限区域・避難指示解除準備区域)として設定されています。 各区域については、首相官邸・東電福島原発 放射能関連情報の避難指示区域の概念図をご確認ください。

被ばくリスク

浪江IC~南相馬IC間

(1)常磐道を自動車又は自動二輪車で通行する人の被ばく線量

自動車で浪江ICから南相馬IC間を時速70kmで1回通行する場合の被ばく線量は、0.067μSvであった。
自動二輪車で常磐道浪江ICから南相馬IC間を時速70kmで1回通行する場合の被ばく線量は、0.083μSvであった。

(2)事故又は故障等により車外に1時間待機したとした場合の被ばく線量

常磐道(浪江IC~南相馬IC間)で車外に1時間待機した場合の被ばく線量の最大値は、1.8μSvであった。

(3)浪江ICの料金収受員の被ばく線量

料金収受員の標準的な勤務パターンに基づく被ばく線量は、1勤務あたり2.0μSvであった。


詳細はこちら 内閣府 原子力災害対策本部 原子力被災者生活支援チーム/
常磐自動車道(浪江IC~南相馬IC間)及び国道114号(浪江IC~国道6号間)の線量調査結果について【PDF:1,819KB】PDFへリンク

常磐富岡IC~浪江IC間

(1)外部被ばく線量

常磐富岡IC~浪江IC 間を1回通行する際に運転手等が受け
る外部被ばく線量は、自動車の場合0.20μSv、自動二輪車の場合0.24μSvであった。これらの値は、日常生活で受ける放射線レベルと比較すると、胸部X線集団検診の被ばく線量(1回あたり60μSv)のそれぞれ約300分の1、240分の1である。

■更新
平成27年2月27日発表
「常磐自動車道(常磐富岡IC~浪江IC間)及びならはPAの線量調査結果について」では更に数値の低減が確認されています。

常磐富岡IC~浪江IC間(14.3km)を1回通行する際に運転手等が受ける被ばく線量は、自動車の場合0.17μSv、自動二輪車の場合0.21μSvであった。

(2)車外に待機した運転手の被ばく線量

常磐道(常磐富岡IC~浪江IC 間)で車外に1時間待機した場合の被ばく線量の最大値は6.4μSvであった。


詳細はこちら 内閣府 原子力災害対策本部 原子力被災者生活支援チーム/
常磐自動車道(常磐富岡IC~浪江IC間)の線量調査結果について【PDF:226.58KB】PDFへリンク

■更新
平成27年2月27日発表
内閣府原子力災害対策本部原子力被災者生活支援チーム/
「常磐自動車道(常磐富岡IC~浪江IC間)及びならはPAの線量調査結果について」

広野IC~常磐富岡IC間

(1)対象区間を通過する車両運転手(自動車及び自動二輪車)の被ばく線量

対象区間を一律時速70kmで通過した場合に車両の運転手が受ける外部被ばく実効線量は、上下線のいずれにおいても自動車の運転手で片道0.2μSv程度、自動二輪車の運転手で片道0.25μSv程度であった。一方、走行時の内部被ばく影響については、本線脇で実施したダストサンプリングから放射性物質は検出されず、また、原発20km圏内でのモニタリングポストにおける空気中放射性物質濃度測定値を用いた保守的な評価においても、外部被ばく実効線量と比較して極めて小さな値となることから、実質考慮する必要がないことを確認した。

■更新
平成26年2月20日発表
「常磐自動車道における放射性物質による被ばく評価に関する調査報告(広野IC~常磐富岡IC間):再開通時の最終確認結果」では更に数値の低減が確認されています。

広野IC~常磐富岡IC間を時速70kmで1回通過した場合に車両の運転手が受ける外部被ばく実効線量は、上下線いずれにおいても、自動車の運転手で片道0.17μSv、自動二輪車の運転手で片道0.21μSvとなり、前回評価よりもやや低下した。

(2)路肩外に待機する場合の外部被ばく実効線量

高速道路走行中に不慮の事故あるいは車両故障に見舞われた場合、運転手は二次災害に対する安全性に配慮し、車両を降り路肩の外に出て待つことが原則である。このとき路肩から1m外側に離れた地点で1時間待機した場合に受ける外部被ばく実効線量は、約1.5μSv~約3.0μSvであった。
なお、内部被ばく影響については、前項(1)での検討結果を踏まえ実質考慮する必要はないと考えられる。

(3)常磐富岡料金所収受員の外部被ばく実効線量

収受員が標準的な1勤務当たりに受ける外部被ばく実効線量は3.9μSvであった。月当りの勤務日数を20日と仮定した場合、年当りに収受員が受ける追加被ばく線量は約0.94mSvとなる。なお、収受員の内部被ばくの可能性については、料金収受ボックスに路上粉じんの流入対策としてエアカーテンが導入されていること、料金収受ボックス1-2間のレーン上で実施したダストサンプリングにおいても放射性物質は検出されなかったこと、また、原発20km圏内での空気中放射性物質濃度を用いた保守的な評価結果からも実質考慮する必要はないと考えられる。

(4)ならはPAを利用する運転手等の被ばく線量

■更新
平成27年2月27日発表

ならはPAを利用する運転手等が20分間車外において滞在した場合の被ばく線量は、上り車線側及び下り車線側で、それぞれ、0.05μSv 及び0.14μSv であった。


参照ページ JNESは、原子力災害現地対策本部の依頼により実施した常磐自動車道の放射性物質分布の調査結果について、「常磐自動車道における放射性物質による被ばく評価に関する調査報告書(広野IC~常磐富岡IC間)」(JNES-RE-2013-9019)を取りまとめ、同本部へ報告しています。
本報告書はJNESの下記ホームページに公開しております。
http://www.nsr.go.jp/archive/jnes/content/000126739.pdf

■更新
平成26年2月20日発表
「再開通時の最終確認結果」はこちら
http://www.nsr.go.jp/archive/jnes/content/000127100.pdf

■更新
平成27年2月27日発表
内閣府原子力災害対策本部原子力被災者生活支援チーム/
「常磐自動車道(常磐富岡IC~浪江IC間)及びならはPAの線量調査結果について」

放射線による健康への影響などについて(参考情報)

※放射線による健康への影響などは、さまざまな国の機関や専門団体により、取りまとめられております。
放射線の基礎知識や体への影響など、解かり易くまとめられているものをリンクしておりますので、ぜひお役立て下さい。

放射線リスクに関する基礎的情報

福島における放射線の状況や、放射線の健康リスクを考えるための知識・科学的知見、被ばく低減にあたっての国際的・専門的な考え方などの基礎的な情報をコンパクトにまとめたものです。

「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」報告書に基づくパンフレット

「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」報告書に基づいた健康への影響とこれからの取組み

低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ報告書

放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料の掲載について

放射線被ばくに関するQ&A

東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故直後からの放射線被ばくについての電話相談でよくある質問とその回答をまとめて、ホームページに掲載したものです。

避難住民説明会等でよく出る放射線リスクに関する質問・回答集

避難住民説明会等でよく出る放射線リスクに関する質問について、Q&Aを取りまとめたもの。

帰還に向けた安全・安心対策に関する検討チーム

詳細はこちら 原子力規制委員会

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