石川、今年初の予選通過　１アンダー１０位タイで第３Ｒへ

　▽２８日、米フロリダ州パームビーチガーデンズ、ＰＧＡナショナル（７１４０ヤード、パー７０）▽雨、気温１９度、強風▽賞金６１０万ドル、優勝１０９万８０００ドル▽１４０選手

　【パームビーチガーデンズ（米フロリダ州）レイ・デイビス】石川遼（２３）＝カシオ＝が今年初めて予選を通過した。前日サスペンデッドになっていた第２ラウンドの残りが行われ、１３番から再開した石川は６ホールで３バーディー（１ボギー）を奪い、通算１アンダーにして、１０位タイに上がった。首位はパドレイグ・ハリントン（アイルランド）で通算７アンダー。引き続いて第３ラウンドが行われる予定だったが、強い雨のため順延になった。

　年明けから出場４戦連続で予選落ちしていた石川が、ついにトンネルから抜け出した。悪天候にもかかわらず、６ホールで２つ伸ばして堂々の１０位。残り２ラウンドで優勝戦線にも絡めそうな位置だ。本人も「久々にすっきり。よくなってきている実感がある」と自信の表情を浮かべた。

　ショット自体は予選落ち中もさほど悪くなかったが、今大会は堅実な攻めが目立つ。各ホール全て自分でメモを見ながらチェックするなど、落ち着いてプレーしている。「予選の段階から優勝争いを考え、上に行くためのゴルフを考えていた。難しいコースだが、決勝でも…」と上位進出を見据えた。