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親ロシア派「重火器撤去」 政府軍側「実際にはされず」3月2日 6時11分
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ウクライナ東部では、停戦合意に基づいて親ロシア派がすべての重火器の撤去を完了したと発表したのに対し、政府軍側は、実際には撤去されておらず親ロシア派が工業都市マリウポリなどへの攻撃を準備していると非難しています。
ウクライナ東部では、先月15日に発効した停戦合意に基づいて、停戦ラインから重火器を撤去することになっていて、政府軍、親ロシア派ともに先週、撤去作業に乗り出したとしていました。
このうち、親ロシア派の中で東部の中心都市ドネツクを拠点にする幹部は1日、記者会見を開き、「最後の砲撃部隊が引き揚げ、重火器の撤去作業が完了した」と発表したうえで、「重火器の数や場所の情報はOSCE=ヨーロッパ安全保障協力機構の監視団に渡した」と述べました。また、ルガンスクを拠点にする親ロシア派の幹部も1日、「重火器の撤去作業が完了した」と述べ、親ロシア派はすべての重火器の撤去が完了したと主張しています。
これに対し、ウクライナの国家安全保障・国防会議の報道官は1日、「親ロシア派は昼に重火器を後退させ、夜、戦線に戻している」と述べ、親ロシア派の主張は偽りだと指摘しました。そのうえで親ロシア派は政府軍が居る工業都市マリウポリなどへの攻撃を準備していると非難しました。
ウクライナ東部では、政府軍と親ロシア派の衝突が散発的に続くなか、完全な戦闘の停止と重火器の撤去を着実に行えるかどうかが当面の焦点となっています。
このうち、親ロシア派の中で東部の中心都市ドネツクを拠点にする幹部は1日、記者会見を開き、「最後の砲撃部隊が引き揚げ、重火器の撤去作業が完了した」と発表したうえで、「重火器の数や場所の情報はOSCE=ヨーロッパ安全保障協力機構の監視団に渡した」と述べました。また、ルガンスクを拠点にする親ロシア派の幹部も1日、「重火器の撤去作業が完了した」と述べ、親ロシア派はすべての重火器の撤去が完了したと主張しています。
これに対し、ウクライナの国家安全保障・国防会議の報道官は1日、「親ロシア派は昼に重火器を後退させ、夜、戦線に戻している」と述べ、親ロシア派の主張は偽りだと指摘しました。そのうえで親ロシア派は政府軍が居る工業都市マリウポリなどへの攻撃を準備していると非難しました。
ウクライナ東部では、政府軍と親ロシア派の衝突が散発的に続くなか、完全な戦闘の停止と重火器の撤去を着実に行えるかどうかが当面の焦点となっています。