欧州

マイナー言語の国、オランダ人が語学堪能な理由グローバル企業の本社が集まるオランダの「楽しみながら英語を習得する法」

2015.03.02(月)  ヴァン・ウィレムスカルティエ・カオル

毎年2月初旬、オランダ国内の各中学校では校内を一般に開放する「オープンダッフ(オランダ語で公開日の意味)」と呼ばれるイベントを行なう。 これは全国の小学校高学年の児童のために開催される、いわば学校見学会といったものだ。

 希望校で体験授業に参加することもでき、子供たちのみならず、親たちにとっても有意義な時間を過ごせる1日となる。各中学校では校風や教育方針を効果的にアピールするため、工夫を凝らしたプレゼンを行い、教師陣や在校生たちも見学者に対する勧誘に余念がない。

「オープンダッフ」当日、見学者を迎える準備を整えた中学校の校門(画像提供:DenHaagfm)

3カ国語が生べる中学校

中学校を紹介するパンフレット。表紙には、「Tweetalig Onderwijs(2カ国語教育、この場合は英語と母国語のオランダ語)」と記されている(画像提供:YumpuCom)

 最近では、語学学校の宣伝のような謳い文句を使い、生徒の興味を引こうとする中学校も増えてきた。

 たとえばこうだ。「我が校に入学すれば、授業は英語とオランダ語で学べる上、卒業時までに第3外国語として中国語も完全習得できます!」。

 第3外国語が完全習得できるか否かは、もちろん個人個人の努力次第だろうが、語学に興味を持つ子供や、小学校時代を通じて英語の成績が良かった子供たちなどは、やはり語学を集中的に学べると謳う中学を希望校に選びたがるようだ。

 「語学習得」と言うと敏感に反応するオランダ人は多い…
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