後ろ倒しの就活解禁、学生が大挙　説明会で入場規制も

　２０１６年春に卒業を予定する大学３年生の就職活動が１日、解禁された。業績の改善で企業の採用意欲が高まるなか、企業の合同説明会の会場には今年も多くの学生が詰めかけた。

　就職情報会社アイデムが主催し、東京都渋谷区で開かれた企業５０社による合同説明会には、約２５００人が詰めかけた。約１千人が入る会場は学生であふれ、一時は入場規制をかけた。同社の吉川英孝次長は「想定外の人出で驚いた。就職活動の後ろ倒しで、学生側も企業と接触が難しいと感じていたのではないか」と話した。

　横浜市戸塚区の大学３年澤郁美さん（２１）は「夏以降は卒業論文が控えているので、できたら早めに決めたい。去年の今頃は就職のめどがついていた先輩たちが多く、心の焦りがある」と不安をのぞかせた。