韓国がまたトンデモ主張を始めた。島根県・竹島でニホンアシカが絶滅したのは「日本の乱獲のせいだ」と大学教授が動画で訴え始めたのだが、これが事実と大きく違うのだ。そもそも、韓国紙もかつて、独島(竹島の韓国名)警備隊員がアシカを捕獲して、食べていたことを報じている。一体、隣国はどうなっているのか。
あきれる動画を公開したのは、韓国誠信(ソンシン)女子大学の徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授。「竹島の日」である22日、日本の乱獲でアシカが消えたとする映像をユーチューブにアップした。彼は米紙ニューヨーク・タイムズに慰安婦謝罪要求広告を出した人物で、日本の領土・主権対策企画調整室が昨年12月に公開したある動画に対抗したという。
徐教授が警戒したのは、島根県隠岐の島町の元小学校教諭、杉原由美子さんが、竹島とアシカ、隠岐の島の人々との歴史を描いた絵本『メチのいた島』(山陰中央新報社)を子供たちに読み聞かせた動画だ。「メチ」はアシカを指す方言で、同町はかつて、竹島周辺での漁猟の拠点だった。
アシカと子供が一緒に泳ぐ場面が印象深い絵本によって、竹島と日本人のつながりが広まることを嫌い、徐教授は「日本人がアシカを絶滅させた」と主張したようだが、竹島問題に詳しい拓殖大学の下條正男教授は「とんでもない、とばっちり(=冤罪)だ」といい、こう続ける。