ミシェル・トーマスのロシア語学習教材を終えた
昨年末から始めたミシェル・トーマス(Michel Thomas)メソッドでのロシア語学習をひとまずを終えた。終えたというのは、トータル・コースとパーフェクト・コースの二つである。厳密にいうと、この先に語彙拡張のコースがあるがそこまではまだ入っていない。
Total Russian |
ミシェル・トーマスの教材は、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語は彼自身が教えているが、ロシア語については、ネイティブのナターシャ・バーシャダスキ(Natasha Bershadski)が教えているので、ポーランド語がネイティブのミシェルとは違って違和感がない。他も気になって、同メソッドの中国語やアラビア語などを一部サンプルを聞いたが、これらはポール・ノーブルのドイツ語教材のように指導者と模範発音者が別れているので、ナターシャのような細かい調整や活気が感じられない。
Perfect Russian |
パーフェクトに入るとき、すこし復習が足りない感があって、トータルを通しでやりなおした。案の定、よく理解してない部分があり、そこからパーフェクトに入り、こちらも2回繰り返し、さらにトータルから通しで3回目のレッスンを行った。
全部で60時間くらいなるだろうか。だいたい2か月で60時間なので、ピンズラーの4か月分くらいに相当するかというと、内容的にはフェーズ2くらいだろうか。ただし、ミシェル・トーマスの教え方だと、ナターシャの教え方がよいのだろうか、かなりすっきりわかった。
ロシア語のしくみ《新版》 |
ロシア語を学んだと言えるかというと、ああ、わかったという実感からはそう言えそうな気がする。自然にキリル文字にも慣れた。発音もかなり慣れた。ただ、語彙は圧倒的に少ないので、これから語彙のコースを始めようと思う。これがどのくらい時間がかかるかわからない。CD4枚なのだが、かなり内容が濃いからだ。実はトータルでも語彙コースがあり、少しやってみたのだが、挫折した。もともとトータルまでを終えたから始める教材としてできているので、パーフェクトまで終えると理解しやすい。
大学時代、第二外国語としてロシア語を学んだものだが、覚えているのは筆記体が難しくて発狂しそうだったくらいで、あとは格変化がやっかいだなくらい。他は覚えていない。今回は、動詞の完全体・不完全体から、動詞活用形までかなりわかった。特に動詞の完全体・不完全体と時制の関係は、他の印欧語との関連もありそうに思えて面白かった。
ピンズラーでフランス語、中国語、ドイツ語、ポール・ノーブルでドイツ語、ミシェル・トーマスでロシア語、と学んでみて、いろいろ思うことはあった。どのメソッドがよいかというと、ミシェル・トーマスが優れていると思うが、では、フランス語、中国語、ドイツ語をこれで学べばよかったかというと、ミシェル自身の発音がかなりなまっているので、微妙な感じだ。だが、おそらくロシア語教材は、ナターシャのこの教材が圧倒的に優れているとは思った。
フランス語とドイツ語はその語、デュオリンゴ(Duolingo)で毎日コツコツと学んでいる。今年の夏あたりから、ロシア語も出るらしいので、出てらロシア語も加えようかと思う。中国語は疎かになっているので、デュオリンゴ相当の教材っぽいのを自分で開発したのですこしやっている。いずれにせよ、これらの言語は毎日少しは触れようと思うが、学ぶときは、一語に絞ったほうがよいので、当面はまだロシア語の語彙を学ぶか、さらにもう一巡教材を繰り返してみようかと思う。
語学趣味も、まあ、率直にいってそれほど身につくものでもないし、何か国語も習得したいというものでもないので、このくらいでいいやとも思うのだが、イタリア語、アラビア語、ギリシア語、韓国語なども学びたい気持ちではいる。あと、フランス人など欧州人がよくつかうアシミリ(Assimil)教材も試してみたい気はしている。
まあ、何が優れた語学学習法かは依然わからないが、自分なりにいろいろわかったことは多い。機会があったら、本みたいにまとめてみたいものだとも思うが、どうなるだろうか。
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