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【後藤騎手突然の別れ】西園師「スダチの後を追うように…」

スポーツ報知 2月28日(土)7時4分配信

 栗東トレセンで訃報を聞いた西園正都調教師は、「信じられません。先週の日曜日も普段と変わらない様子に見えたのですが…」と話すと、言葉を失った。

 22日の京都9R・宇治川特別で、後藤騎手騎乗のフロアクラフトが快勝。これが最後の勝利となった。「レース後に『左回りの方がいいから、東京で使う時は乗せてください』と言っていたのに…」。ウィナーズサークルではファンの色紙だけでなく、ゼッケンにもサインする姿があった。

 後藤騎手は、12年5月6日のNHKマイルCで西園厩舎のシゲルスダチに騎乗したが、レース中に転倒して競走中止となった。馬場に振り落とされ、動けなかった後藤騎手の周りをスダチが歩いて、気遣ったシーンは、多くのファンの感動を呼んだ。

 そのスダチは昨年11月9日、東京競馬10Rの奥多摩S(12着)でレース中に故障を発症し、安楽死処分となった。「まさかスダチの後を追うように、後藤騎手が亡くなるとは、思いもしていませんでした。今はご冥福をお祈りします」と、絞り出すように答えるのが精いっぱいだった。

最終更新:2月28日(土)19時18分

スポーツ報知

 

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