来日中の英国のウィリアム王子と安倍晋三首相は28日、福島県本宮市の児童施設をそろって訪れる。東日本大震災の被災地視察の一環。同日夜には同県郡山市で、王子を歓迎する夕食会を首相主催で開く。菅義偉官房長官が27日午後の記者会見で発表した。
菅長官は「殿下に被災地を訪問していただくことは、被災者への大きな励ましとなり、復興状況を世界に発信することにもなる。政府として歓迎する」と述べた。
王子と首相が視察するのは、本宮市の「スマイルキッズパーク」。東京電力福島第1原発事故による放射能汚染の影響で屋外活動が制約された子供たちに安全な遊び場を提供するための施設で、王子らは利用者の児童らと交流する。
一方、首相は翌3月1日、原発事故に伴う汚染土の中間貯蔵施設予定地(同県双葉、大熊両町)も視察。3月中旬の搬入を前に関係者と意見交換する。1日に不通区間が解消される常磐自動車道の開通式にも出席する。
[時事通信社]