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理研の実験ノートも点検 STAP再発防止で副大臣が視察

神戸新聞NEXT 2月28日(土)18時59分配信

 藤井基之文部科学副大臣が28日、神戸市中央区の理化学研究所(理研)多細胞システム形成研究センターを視察した。STAP論文問題を受けた不正防止策の進展を確認するのが目的で、論文を公表した昨年1月以降、理研を所管する文科省高官の視察は初めて。藤井副大臣は研究室を回り、データの管理が適切かをチェックした。

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 理研は昨年8月、不正防止に向けた行動計画を取りまとめた。理研多細胞研は昨年11月、組織再編や「発生・再生科学総合研究センター」からの名称変更で誕生。今年4月からは新センター長が就任し、出直しを図る。

 藤井副大臣は行動計画の現状を聞いた後、3カ所の研究室でノートを確認し、実験材料が入った保管庫を点検した。「他の研究者も実験ノートの内容を共有しており、とんでもない論文が出ることはあり得ないと感じた。この施設だけでなく、理研全体で不正防止策を一層進めてほしい」と指摘した。(金井恒幸)

最終更新:2月28日(土)21時5分

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