トップニュース 2012年10月号

銀メダル フェンシング
三宅諒選手に市民栄誉賞 市川市
園児らが手作りメダルプレゼント

ロンドン五輪フェンシング男子フルーレ団体で銀メダルを獲得した三宅諒選手(慶応義塾大学4年)は市川市出身。先月7日、同市は9人目となる市民栄誉賞を授与した。

授与式当日の朝9時には市役所の駐車場に約400人の市民が集まり三宅選手を歓迎。庁舎正面入り口で冨貴島保育園の園児による手作りのメダルや母校の稲荷木小の生徒からの手紙を受け取り、三宅選手は「こんなに大勢の方に出迎えていただきありがとうございます」と満面の笑顔で挨拶。

三宅選手の父、正博さんが見守る中、市議会議場で市民栄誉賞の授与式が行われ、大久保博市長は「初出場のオリンピックでの快挙に多くの市川市民が刺激を受けた。4年後に第2、第3の三宅選手が出る事、また三宅選手の更なるご活躍を期待します」と挨拶。

受賞後には母校の第六中の生徒たちと記念撮影に応じた。在校当時生徒会長を務めた三宅選手は現役の生徒会長に「頑張れ」と声をかけるシーンも見られ、終始和やかな雰囲気だった。

三宅選手はロンドン五輪を振り返り「今大会はルーキーとして存在感を示そうと思って臨んだ。4年前、太田雄貴先輩が初のメダルを獲得してから2大会連続でメダルを獲得できたことで『注目される』競技から『期待される』競技になったと思う。4年後のリオ五輪ではチームを引っ張っていけるようになりたい。また、2020年の東京五輪誘致の活動にも力を入れていきたい」と話した。

●〈三宅諒選手プロフィール〉
稲荷木小→第六中→慶応義塾高→慶應義塾大学4年在学中。
就学前よりフェンシングを始め、市川市フェンシング協会の教室で練習。04年、中2で全国少年大会等で優勝、17歳以下の世界選手権2連覇。同年、日本人初の世界ジュニア・カデ選手権大会優勝。10年、世界選手権大会男子フルーレ団体銅メダル。12年、初のオリンピック出場、男子フルーレ個人2回戦敗退、男子フルーレ団体で準優勝。

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「常に日本代表、市川市代表という意識でプレーした」と三宅選手
園児らが手作りメダルをプレゼント

銀メダル 体操男子団体
大会報告会 順大 加藤凌平選手
体操ニッポンを支える最年少の底力 印西市

ロンドンオリンピック体操男子団体でみごと銀メダルを獲得した順天堂大学1年、加藤凌平選手(19)が9月14日、順大の原田睦巳監督とともに板倉正直印西市長へ大会の報告をした。

チーム内最年少、ノーミスで演じ、オリンピック帰国後の記者会見で「のびのびと演技が出来た」と初出場の舞台を振り返り語った加藤選手。メンタルの強さについて尋ねると「しっかり練習を積んでいくことで自信がついてくる。メンタルを鍛えるということではなく、その自信がメンタルを強くすると思う」と静かに語った。

「日本の体操の伝統である『きれいな体操』を大切にし、世界に通用する高度な技を身につけて披露していきたい」と4年後のリオデジャネイロ五輪への抱負も語った。原田監督は「1日の練習時間は4時間だが、自分の課題を見つけると克服するまで残って練習をする。どんな選手もどこか身体を痛めているものだが、怪我をしないため、これからも腹筋と背筋を鍛えて体幹を強化していきたい」と語った。

加藤選手は身長163センチ、体重54キログラムの小柄な体格には似合わない大きな手を持つ。太い指と厚みのある鍛えられた手の平が、練習の厳しさを物語る。得意の床はもちろん、鉄棒、あん馬、平行棒、つり輪、跳馬全てで加藤選手を支えるその手は、まさに職人のもののようだ。

「試合直前までぽわ〜んとしているが、試合になると顔つきが一変する。集中力がすごい」と原田監督。体操日本男子のエース候補として、4年後のリオ五輪でのますますの活躍が今から期待される。

●〈加藤凌平選手プロフィール〉
埼玉県出身。体操開始9歳。KONAMIの選抜コースで練習を積み、埼玉栄高校体操部→順天堂大学1年在学中。
父親はKONAMIの指導者で、ナショナルコーチ。母親は元体操選手、弟も体操に取り組む体操一家。2010年全日本種目別ゆかで3位。全日本、NHK杯を通じて得意のゆかで1位を3回獲得。12年初のオリンピック出場、個人種目別床運動では9位、団体で準優勝。

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厚くどっしりと重い銀メダルを手にする加藤選手
左から板倉市長、加藤選手、原田監督

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『博物館を通してみた中国と日本の平和と文化』

ミュージアム国際フォーラム 13日
参加者募集中
和洋女子大学 市川市

市川市国府台の和洋女子大学で13日(土)、日中の平和と文化を語るミュージアム国際フォーラムが開催される。戦争やその時代によって創り出された社会の問題を見つめ直し、その過ちと平和な暮らしの大切さについて考えることを意図した企画だ。

先月21日から開かれている同大文化資料館企画展「おとうさんの絵本『大連のうた』─平和を感じる絵本展─」にちなんだフォーラムで、展示の絵本の作者である商業デザイナーの故川崎忠昭氏の妻で同大学名誉教授の川崎キヌ子氏による絵本の解説講演と大連現代博物館長、劉廣堂氏の講演「博物館の視点からみた中日文化交流」が行われる。

戦時中日本人によって建設され、現在も残っている旅順博物館の館長を務めたことのある劉氏による講演は当時博物館はどんな役割を果たしていたのか、現地の中国人はどうとらえていたのかを、生の声で聞けるので興味深いのでは。

主催の同大、駒見和夫教授は「絵本『大連のうた』は大連で生まれ育った作者が故郷を子供たちに伝えたいと描いた絵に夫人である川崎キヌ子名誉教授が文章をつけたもの。子どもの頃の体験を素直な感情で描いている。そんな時代背景を知り、皆で博物館を通して考えることで平和に貢献できると思っている」と話す。

現在、日中関係はかなり緊迫した状況だが「こういう時だからこそ平和と文化を考える、こうした民間交流に意味がある。多くの人の参加を期待している」と駒見教授。

▼日時=10月13日(土)13時30分〜17時。場所=和洋女子大東館16階会議室1。先着100名、参加費無料。申し込みはEメール
koho@wayo.ac.jp
またはFAX:047〜371〜2271(同大学広報課)まで。6日(土)消印有効。

▽問い合わせTEL:047〜371〜2494(同大学文化資料館オフィス)



人とまちを元気にする

お笑いコンビ ゴールデンボーイズ
千葉県各地に出没中! 栄町に在住

吉本興業の企画「あなたのまちに“住みます”プロジェクト」は47都道府県にお笑い芸人を住まわせ、お笑いを通し地域の活性化を目指すというもの。

昨年から千葉県を担当する、うっほ菅原さん(写真右側)と米田裕勝さんのコンビ「ゴールデンボーイズ」は、今年5月より栄町に住み込んでいる。うっほ菅原さんは同町役場の元気づくり特命課課長に、米田さんは課長補佐の役職についた。役場には二人の机もある。

千葉県各地のイベントのMCの他、特産物の黒大豆「どらまめ」の農作業を手伝ったり、地元の企画で町民と密にかかわりながら、栄町の良さを発信している。

町と人の印象を「自然が豊かで素晴らしい。子どもたちはやんちゃで人なつこく、元気いっぱい。高齢者の皆さんもとにかく元気」とうっほさん。「たくさんの人に声をかけてもらい、住んでくれてありがとうと言ってもらう。ホントにうれしい」と米田さん。

8月には、二人の発案企画「夏休みお笑いライブ」を開催。参加した小学生100人がコンビを組み、事前にゴールデンボーイズが用意した約1分間のネタを練習し、発表した。

「大勢の前に立つことも、お笑いのネタをやることも皆初めてで、恥ずかしがっていた。積極的に前に出ることは難しかったようだが、たくさん笑って楽しい時間をつくれた。貴重な体験になったのでは」とうっほさん。

今後への意気込みを「2万4000人の町民全員に会って笑わせたいと公約に掲げた。それぐらいの思いで頑張りたい」とうっほさん。米田さんは「芸人としてブレイクしたい!!」と切なる思いを語ってくれた。栄町民も自分たちの住む町の良さをゴールデンボーイズのお陰で再認識でき、うれしいに違いない。

▼13日(土)8時30分〜15時、栄町産業まつり。安食台第一近隣公園(ふれあいプラザさかえ隣)。
▽問い合わせTEL:0476〜33〜7701(栄町役場「元気づくり特命課」)。

【よしもとネタネットワーク】YNN47千葉ch/千葉/情報配信中

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