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ドイツ議会 ギリシャへの支援延長を承認2月27日 21時42分
ギリシャへの金融支援を巡り、最大の支援国であるドイツの議会は27日、ギリシャに対する支援の延長を与野党の賛成多数で承認しましたが、与党議員の一部が反対に回るなどギリシャ政府への不信感も浮き彫りとなっています。
ギリシャに対する金融支援の最大の拠出国であるドイツでは、ギリシャが提出した構造改革案が今週、ユーロ圏の財務相に承認されたことを受け、27日、下院に当たる連邦議会がギリシャへの支援の延長を認めるかどうか審議しました。
冒頭、ショイブレ財務相は「今回の決定は、ギリシャへの新たな巨額の支援でも支援策の変更でもない。あくまで現在の支援策を成功裏に終わらせるためのものだ」と述べて、支援延長への理解を求めました。
採決では、メルケル首相が率いる連立与党に加えて、左派系の2つの野党も賛成の立場を取り、ギリシャに対する4か月間の支援の延長が賛成多数で承認されました。
一方で、ギリシャへの一連の対応に不満を持つ与党内の保守系の議員が「状況が厳しくなれば、また新たな支援を求められることが繰り返される」などと主張し、採決で30人以上が反対に回り、ギリシャ政府に対する不信感も浮き彫りとなっています。