大人の吹き出物や体のむくみ、病気ではないのになんとなくだるい…。それは女性ホルモンバランスが乱れているのかも?
そもそもホルモンとは?
「ホルモン」とは、体内にある細胞でつくられる化学物質で70種類以上あるといわれています。有名なのは、男性ホルモンや女性ホルモンと呼ばれる「性ホルモン」で、これらのホルモンは思考回路の発育や体内リズムをつかさどるのに大きな役割を果たしているといわれています。とくに女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。エストロゲン(卵胞ホルモン)は、8~9歳ごろから増え始め、女性の初潮から妊娠・出産・閉経すべてに関わります。プロゲステロンは、毎月の月経に関わる体内サイクルバランスを整える大事な働きをします。このエストロゲンとプロゲステロンのバランスがとれていると、規則正しい月経が起こります。
ホルモンバランスが乱れると?
エストロゲン、プロゲステロンが正常に分泌されていると髪や肌は潤い、またコレステロール値を正常に保ったり、丈夫な骨を維持したりします。これらの作用が失われてしまうと、髪や肌からは潤いが失われ、骨がもろくなります。さらに、毎月行われている排卵や月経などは不順になり、精神的に不安定になります。
ホルモンバランスを診断して整える
乱れてしまったホルモンバランスを戻すにはどうしたらよいのでしょうか。まず、なぜホルモンバランスが乱れてしまったのか、その原因を探りましょう。 たとえば、月経前になると肩こりになったり、冷えやめまいがする人は、自律神経の乱れが原因と考えられます。自律神経の乱れによって、女性ホルモンバランスが崩れ、精神にも悪影響を与えます。その場合は、ゆっくりとした入浴や、ボディケアをするのがベストです。また、月経前に食欲が倍増したり眠くなったりする方は、女性ホルモンの低下による脳内物質のセロトニンが減ってしまうことが原因としてあげられます。その場合は、呼吸が浅くなりがちなので、ゆっくりと長い呼吸を意識しましょう。体内の隅々まで酸素をしっかり送り込むウォーキングやヨガなどがおすすめです。
ホルモンバランスを整えて快適生活
なにより大切なのは、ホルモンバランスを乱さないこと。その一番シンプルな解決方法は、規則正しい生活を心がけることです。女性ホルモンは、20代後半から30代をピークに加齢とともに減っていきます。年を重ねるごとに起こる肩のこりや、肌の不調などの多くはホルモンバランスの変化が原因であるといわれています。しかし、ホルモンバランスを診断して整えることで、その不調を最小限にとどめることができます。適切な方法で健やかで美しい毎日を送りましょう。