ロンドン=渡辺志帆 合田禄、竹石涼子
2015年2月26日09時14分
英上院が24日、3人の遺伝情報を受け継ぐ受精卵をつくる新たな体外受精技術の実用化を承認した。この技術を認めるのは英国が世界初とされ、年内にも導入される。ただ、安全性や倫理面の問題を巡っては異論も残っている。
ヒトの細胞は、核の周りに、ミトコンドリアなどの小器官がある。ミトコンドリアのDNAに異常があると、細胞を動かすエネルギーが十分供給されず、子どもの脳や心臓に障害が出ることがある。今回承認された新技術は、この異常に対処するためのものだ。
新技術は「受精卵から核だけを取り出し、健康な第三者の女性の卵子からつくった受精卵の核と置き換える」「女性の卵子から核を取り出し、健康な第三者の女性の卵子の核と置き換えた後、パートナーの男性の精子と体外受精させて受精卵をつくる」仕組みだ。
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