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最終更新:2015年2月26日(木) 22時37分

「姦通罪」は違憲、韓国の憲法裁判所が判断

 配偶者がいる人が別の相手と関係を結ぶと罪に問われる「姦通罪」。日本では戦後廃止されましたが、韓国では、これまで10万人が刑事罰に問われてきました。この罪について、韓国の憲法裁判所は26日、「違憲」、憲法違反にあたるとの判断を示しました。

 「韓国社会に長い間論争を巻き起こしてきた『姦通罪』、憲法裁判所が違憲判断を示しました。制定から62年、廃止されることになります」(記者)

 結婚した相手以外の人と性的X78$r;}$D$3$H$KBP$9$k:a!"!V4/DL:a!W!#4Z9q$N7{K!:[H==j$O#2#6F|8a8e!"$3$N5,Dj$r!V0c7{!W$H$9$kH=CG$r=i$a$F<($7$^$7$?!##9?M$N:[H=41$N$&$A0c7{7hDj$KI,MW$J#6?M$rD6$($k#7?M$,!V0c7{!W$@$H$7$?$N$G$9!#!V:'0y$H2HDm$N0];}$OEv;vp$K$^$+$;$k$Y$-$G7:H3$rDL$7$F6/@)$9$k$3$H$O$G$-$J$$!W$H$$$&$N$,!"$=$NM}M3$G$9!#

 「配偶者がいるものが姦通した時には、2年以下の懲役に処する。その相手も同様だ」(刑法241条)

 韓国の刑法で定められた「姦通罪」。社会的に弱い立場の女性を守るという趣旨からつくられたものですが、罰金刑のない非常に重い罪です。1953年の制定以降、罪に問われたのはおよそ10万人。2008年には、結婚している人気女性タレントが夫以外の男性歌手と3回にわたって関係を持ったとして起訴され、有罪判決を受けました。

 「申し訳ありませんでした。皆さんにご迷惑をおかけしました」(韓国のタレント オク・ソリさん)

 しかし、刑法でこの罪を定める国は先進国ではほとんどなく、日本でも1947年に廃止しています。

 「必要だと思う。他の人とそういうことをするのは罪だと思うし、廃止してはいけない」(ソウル市民)
 「韓国でも性的なこともそうですが、いろんなことが開放された。今はもう廃止した方がいいのではないか」(ソウル市民)

 憲法裁判所では、これまで4回の判断を示しましたが、いずれも「合憲」。一方で、最近の調査では「廃止すべき」と考える人が63%を超えていて、司法の現場では変化が起きていました。

 「最近は告訴されても起訴されるケースが少なく、起訴されても実刑になることは極めて少なくなった。(違憲判断は)世代が変わり、性に対する意識も開放されたことが影響していると思う」(キム・ジョンヒョン弁護士)

 「(違憲判断によって)これまで有罪判決を受けた人は再審請求できる。捜査中、裁判中の人は起訴取り消し処分などになるでしょう」(男性弁護士)

 儒教社会の韓国では、今でも「姦通罪は必要だ」と考える人が一定程度います。こうした中での今回の違憲判断、個人の生活に国家が介入することに対して批判的な見方が、より強まってきた結果だといえそうです。(26日17:14)

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