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被爆ジョークと隔離エッセイ

テーマ:ニュース報道を見る
2015-02-24 02:17:52

英国の国営放送BBCテレビが

お笑いクイズ番組『QI』で

広島と長崎で二重被爆した

山口彊(やまぐち・つとむ)さんを
『笑いのネタ』にしたのが
2010年12月のこと。

番組の内容に
在ロンドン日本大使館は抗議。

年が明けた2011年1月21日、
番組プロデューサーから
日本大使館に
謝罪文が届けられました。

この件、皆様ご記憶でしょうか。

そしてこの話を初めて耳にしたときに
多くの日本人が感じた(であろう)
あの身の震えるような怒りとやるせなさを
まだ覚えていらっしゃるでしょうか。

最近物忘れが激しい貴方は
どうか当時のわがブログの該当記事と
そのコメント欄をご確認ください。

(記事は三部構成です:
1.『BBCの二重被爆者ジョーク問題』
2.『それをブラックユーモアというな』
3.『私が今、考えていること』)

かくいう私も久々に
自分の書いた文章を読み返し
私が私のくせに生意気にも
理論的な主張をそれなりに
展開していることに驚いたのですが
(Norizoさん、それは謙遜、それとも自慢?)、
他の皆様の感じ方はどうてあったにせよ、
私にとってあの問題の一番の『痛み』は
「BBC側に悪意がなかった」事実。

日本大使館側から抗議を受けて初めて
「えっ?私、そんなひどいことしました?」と
心底驚愕したであろう番組製作者たちの
無知と想像力のなさ。

そして気を付けなくてはいけないのは
そうした知識と想像力の欠落は
なにも彼らだけの問題ではなく、
私自身にも絶対にある弱点であること。

それにしてもあの時
「抗議って日本大使館にはユーモアを
理解する精神がないんですか(笑)」
と世間に嘲笑されるかもしれない
可能性をがっつり理解したうえで
「これはユーモア以前の問題です、
我々にとってこれは
笑えないし腹立たしいし許せない、
大使館として公式に抗議する案件です」
と判断した日本大使館側の姿勢を
私は支持しますし
またその抗議を受けて最終的に
謝罪文の送付を決定したBBC側も
誠実であると私は感じました。

「だって知らなかったんだから
仕方ないでしょ」とか
「あれは本番で出演者が
勝手に言ったことなので」とか
そういうことは言わず
「なるほど、確かに
我々は考え方が甘かったです」
と認めたところを評価したい。

さて、ここで本日の本題。

産経新聞に掲載された
作家曽野綾子さんのコラムが
アパルトヘイトを美化しているとして
南アフリカ駐日大使が抗議した件、
皆様すでにご存知ですね。

ちょっと不安なんですけど、
もしかしてこの話を
ご存知ない方もいらっしゃいます?

いえ、ネットで検索した感じだと、
これ、NHKなどは
報じていない様子なんですが
これは私の検索が甘いせいでしょうか?

ともあれ。

コラム全文は各自で読んでいただくとして
たぶん南アフリカ駐日大使の
憤りと悲しみの琴線に触れたのは
曽野氏の次の一文からコラム後半にかけての
くだりなのではないかと私は考えております。

「もう20~30年も前に
南アフリカ共和国の実情を知って以来、
私は、居住区だけは、
白人、アジア人、黒人というふうに
分けて住む方がいい、と思うようになった」

で、ここから話は続いて、要約すると:

人種差別撤廃後、それまでは
白人専用だった集合住宅に
黒人も住むようになった

白人と違って黒人は大家族主義なので
集合住宅の一室に一族が集まり住む

居住人数過剰のため
集合住宅の水栓から水が出なくなった


で、「白人は逃げだし、
住み続けているのは黒人だけになった」。

そしてオチが
「人間は事業も研究も運動も
何もかも一緒にやれる。
しかし居住だけは別にした方がいい」

さて、これは
アパルトヘイトの許容・美化か?

そこのところの判断は人それぞれですが
とりあえず南アフリカ駐日大使は
『これは正式に抗議すべき案件』と判断した。

つまりアパルトヘイトの当事国である
南アフリカ人としてはそう感じる、
そう考えざるを得ない表現である、と理解した。

図式としてこれは4年前の
英国『QI』の二重被爆者ジョークと
とてもよく似ていると私は感じるのです。

もちろん片方は硬派コラム、
もう片方はお笑い番組。

しかしある『表現』が
その表現の『受け手』の一部に
『公式の抗議』を決意させる程の
衝撃を伴う内容だった点は同じ。

私としてはここはコラム筆者と
そのコラムを掲載した新聞の責任者には
あの時のBBC番組プロデューサーと
同じ程度に誠実に対応していただきたいもの。

西日本新聞の取材に対する
曽野先生の返答は以下の通り:

(コラムがアパルトヘイトを肯定、

擁護しているとの批判について)

あなたのご質問は、
現代の日本で、武家制度を復活し、

脇差しをさして生活することを望むか、
という感じです。

私にはよくわかりません。

・・・先生、すみません、私には先生が
狙っているところのご反論の趣旨が
いまひとつよくわかりません。

これよりもむしろ
ウォール・ストリート・ジャーナル』への
ご返答の方が正統派曽野綾子的。

曽野綾子氏の著作というか
エッセイをこれまで読まれてきた方は
すでにご存知だと思うのですが
『異人種同士の生活は軋轢を生む』

というご主張は、これ、曽野先生の
お得意の論旨の一つなんですよ。

「知人のお嬢さんに結婚の相談をされた、
相手はアフリカ出身の黒人男性で・・・」
みたいな感じに始まるあの曽野節、
おわかりの方はこれでおわかりですね。

しかし曽野先生のそうしたエッセイは
これまでそれほど大きくは批判されなかった。

その理由の一つは、私は
『編集の腕』にあったのだと思います。

エッセイスト曽野綾子に対し
「さすが先生、歯に衣着せぬその姿勢、
誤解を恐れぬその勇気、
批判覚悟でご自身思うところの
正論をびしばし展開、先生、最高!
こんなこと書ける人、他にいません!」
とよいしょよいしょと持ち上げたうえで
「しかしこの表現は読者の理解力を
超えているかもしれませんねえ・・・
先生のご主張を真に理解することの
邪魔になるかもしれませんねえ・・・
先生は差別論者ではありませんでしょ?
だから読み手にそういう誤解は
与えないようにここらへん書き直しましょ」
と上手に言える編集がいるかいないか。

そんなわけでこの場合の『編集』である
産経新聞の東京編集局長の見解は:

当該記事は曽野綾子氏の常設コラムで、

曽野氏ご本人の意見として掲載しました。

コラムについてさまざまなご意見があるのは

当然のことと考えております。

産経新聞は、一貫して

アパルトヘイトはもとより、
人種差別など
あらゆる差別は
許されるものではないとの考えです。


なるほど。

しかしこの見解には一つ足りないものがある、
それは産経新聞が曽野先生の当該コラムを
『アパルトヘイトを美化している』と
考えているか、考えていないか、その表明。

「コラム全文を読めばおわかりいただける通り
曽野氏はアパルトヘイトを美化していません。
つまり抗議は言いがかりです」
と胸を張って言えるのか、それとも
「曽野氏の主張にはアパルトヘイトを
美化していると受け取られかねない
表現はありました。が、しかし
新聞社として問題はないと判断しました。
抗議は作家ではなく新聞社にどうぞ」
ということなのか。

ただ私はこれ、『QI』と同じで
「抗議が来るまで問題のある表現だとは
編集部内で誰も気づいていなかった」が
実は正解な気もするのですよ。

その場合は
BBC番組プロデューサーに倣い
産経新聞は
「アパルトヘイトに関する認識が甘かった」
と正直に認めるのが一番なのではないでしょうか。

ズルい言い方かもしれませんが、
それが結局新聞社のメンツと作家を
守る結果につながると思うんですよ。

まあそれでも産経新聞関係者でも
曽野綾子ファンクラブ会員でもない
多くの一般日本人には、この話は所詮
対岸の火事というか『他人事』だと思うのです。

でも皆様、少しだけ
思い出そうではありませんか、
あの『QI』騒動の時、
怒りに身を震わせた人々の一部が
「こんな放送を許す英国人はやはり
原爆に肯定的で侵略的で人種差別的で
エゴイスティックで傲慢で
日本人を馬鹿にしているのだ」
と心の底からそう信じて断罪したことを。

実は多くの英国人がそんな騒動が
『QI』に持ちあがっていたことすら知らなかった、
という事実も怒りに油を注ぐ結果
(『だから結局日本人を馬鹿にしているのだ』)
にしかならなかったことを。

今回、南アフリカの人々の心の中で
逆のことが起きる可能性はゼロではない。

「全国規模の大新聞が堂々と紙面に
こんなエッセイを載せるということは
日本人はやはりアパルトヘイトに肯定的で
当時『名誉白人』扱いされたことを誇りにしていて
人種差別的で自分さえよければ問題なくて
歴史を振り返ろうともしないで
南アフリカの問題を軽視しているのだ」

アパルトヘイトの悲劇を経験した
南アフリカ人に面と向かって
目に涙をためてこう言われたら。

貴方ならどう事態を説明しますか。


ああ、ごめん、
今回長いうえに内容も真面目すぎ

いえね、産経新聞には頑張ってほしいの

最大のライバル朝日がアレな昨今、
頑張りどころは今でしょ!という

産経新聞の政治姿勢は
私はまったく好まないんですけどね

でも基本的に報道各社というか
メディアに対し
私は潜在的好意を抱いているので、はい

一時期ネット上で
『マスゴミ』という言葉を使って
喜んでいる人が多くいましたけど
報道メディアがなくなったら
困るのは我々よ、という

でも今回のこのニュースを
もしも一部のメディアが
「大きく取り上げないでおけば
そのうちなあなあでおさまるだろう」
という判断に基づいて
報道していないのだとしたら
それは違う、と
私は思うのですがどうですかね


頑張れ、頑張ってくれ、報道の皆さん!
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コメント

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1 ■無題

考えさせられるトピックですね。
勉強になりました!

2 ■そんなことが…!

知らなかったです!
Twitter上で曽野綾子の名前がやたら踊っていたので(しかも数日間)
何かあったんやろうなとは思っていましたが
Twitterの話題とマスコミの反応ってまた別ですし
私は入院になるがどうかのバタバタ具合で新聞ニュースはもちろん
ゆっくり見るヒマがなかったので知らないだけかも。

Twitterの反応としては、曽野批判が多い。
でも彼女の主義主張はいつもこんな感じじゃね?と例を出してる人がRTされててわかりやすかったな。
ま、それはわかったけど何があったのよ?と疑問だったので
ようやく把握した次第です。

朝日は嫌いだけど、ここぞとばかりに過激な産経も困るし
とはいっても、産経のいつもの論調に沿った人選でもあり
まさかこんな問題になるとは思ってなかったでしょうね…。
ついでに私も震災以降にしつこくマスゴミと表現する人が嫌いです。
(そういう人たちが産経批判するのも当然だから、そういう人たちだけがヤイヤイ言うのは、これまたいつもの論調やん、と私も曽野批判について調べてなかった気もする)

3 ■ごぶさたしてます。

norizoさん、勇気あるトピックありがとうございます。
曽野氏への批判、ネットには溢れているのですが、
報道各社は、多分「作家タブー」によって、子の件は黙殺です。
日本の報道の自由度は、本当に下がっています。
報道の自由度が下がっているのは日本だけではないのですが、
でも、とても残念です・・・。

4 ■恥ずかしいなぁ

こんな方だったのだ、もしかしてご高齢で判断力が...と思いましたが、そもそもそういう考えの方だったのですね。新聞の扱いが大変小さかったことにもびっくりでした。そんなに偉い方なの?

日本人は宗教的なタブーや生活習慣上のタブーなど、他国のことには無神経なところがありますね。でも、それに気が付いたのは自分が海外生活を体験してからです。反対に日本のよいところにも気が付きました。

最近、日本では海外で頑張っている日本人や日本の技術や文化をほめる外国人についての番組が増えています。
日本人はもう少し自尊意識を持つべきとは思いますが、それと同時に他の国の文化についてももう少し敏感になる必要がありますね。

あーん、うちの柴犬王子がお散歩に行きたいって。玄関でリードくわえて待ってます。きゃわいいっ!

5 ■おはようございます

QIの件、思い返すことがあります。当時もブラックジョークのお国だなと思いつつも腸が煮え来るような思いが致しました。

曽野綾子氏の件は知りませんでした・・・・!今日の記事で初めて知りました。

時々、ネルソンマンデラ氏が亡くなった時の記事を読み返しています。
今日の記事も読み返し、少し、いえ、深く考えてみなくてはと思っています。
まとまりのないコメントで申し訳ありません。

6 ■1週間以上前に

本件をネットニュースで知ったとき、Norizoさんのブログに取り上げられそうな内容だと思いました。
私の記憶する限り、テレビのニュースで本件を見た覚えはありません。
ちなみに、パリの地下鉄で黒人男性がチェルシーのサポーター集団から差別行為を受けた件はテレビで放送されています。

昔、安くて狭い1Rの集合住宅に住んでいた際、同じ1Rの1部屋に中東から出稼ぎに来ている男性6人が引っ越してきたことがありました。
部屋が狭いせいか、常に廊下や階段に屯していたため、一人暮らしの若い女性は不安になったのか皆さん次々引っ越されました。
そして空いた部屋に某大陸から出かせぎにきた集団が住み始め、どんどん一人暮らしの人は減り、多国籍なアパートになっていきましたね。

曽野先生の作品には清貧を美徳とする思想が見受けられるので、人種隔離すれば江戸時代の長屋のように住人のみんなが知り合いで、互いに助け合って貧しくとも生きていけると考えたのでしょうか??

いずれにしろ、国際規範からは大きくかけ離れていると思います。

7 ■無題

私も この関連の記事は読みましたが 要は 「当事者が いじめ と感じれば それは なんと理屈や言い訳をつけようと いじめなんだ」 という事と同じだと思います そして 当事者が そう感じたのならば 傷つけて ごめんなさい と素直に謝るべきです  枝葉をつけず 真摯に素直に受け止めるべきだと思います

8 ■無題

今日の朝日新聞に まさにこのことについての寄稿が有りました
私にはうまく要約出来ないので 日本のどなたか親しい方に送ってもらえると良いですね

9 ■無題

いいね!

10 ■なるほど

こんにちは。いつも楽しく拝見しています。

今回の曽野さんの件、
そもそも「日本における労働力不足と移民問題」なのですが、
例として南アフリカを取り上げたところに問題があると私は思います。ほかに例として挙げることができただろうに、なんでわざわざ南アフリカを取り上げたんだろう、
曽野さんにも編集部にも認識の甘さがあったんでしょうね。Norizoさんのおっしゃるように「認識不足だった」と言えばよかったのに。。。と思いました!

11 ■無題

曽野綾子さんのエッセイっていつもこんな感じよね。
仮にもしも、このような考えで生きる人が姑だったら私同居なんか出来ない。一緒には暮らせないわ。
私のお口から悪い言葉が出てきそうだからもうおしまい。

12 ■その報道を目にした時、

曽野綾子さんって、お年召して鈍感になったのかなー?とか、元々こういうことを言う人だったっけ?とか、その根本的思考に疑問が沸きましたね。【痛み】に鈍感。なんといっても、アパルトヘイトですからね。私も、人の振り見て我が振り直せの人間ですけどね。

13 ■しばらく前から

女性は仕事しないで子供産んで家にいろ、って言ってるのを読んでからは、「ちょっとお歳を召されたのか?」と思ってしまってます。
言ってることもちょっと整合性がとれていないというか、この人大丈夫なのか?と思うことも。
もう、各メディアは文章を載せない方がよろしいのではないかと。
男性もそうですが、特に地位のある方は、周りが見えなくなるというか空気が読めなくなっちゃうんですよねー。

14 ■無題

私は産経新聞愛読者です。
曽根綾子さんのコラムは嫌いでほんのたまにしか読んでいないのですが、コレは偶然読みました。
読んだ時、「やっぱりこの人嫌い」と思ったものです。
差別意識に無自覚であったり、不寛容であったり。

以前、

女性は子供ができたら仕事をしていてもやめて、子供が大きくなるまでは母親業に専念すべき、
夫の稼ぎが悪いと文句を言わず貧しくともその収入でやりくりする工夫をするべき。

のようなことを書いてはりました。
自分は子育て中、ずっと仕事してたくせにね。
台風の被害者に対しても酷いことを書いていたし、あのコラムは正直なくして欲しいです。

15 ■残念すぎる

主なニュースはNHKテレビ放送から得ていますが、知りませんでした愕然です。

コラム執筆者の名前も初耳でしたので、カテゴリ:日本の恥に分類しときます。

16 ■疲れる

この人、いつも上から目線。
ワケのわからない(根拠のない)自身も持ちすぎ。
自分の戦争体験(疎開、物資不足、学徒動員、赤紙などの何か)が影響しているのだろうか。

自分のした苦労は若い人にもさせたいタイプと感じる。
生まれついての姑目気質。
そういや 奉仕活動 の 義務化 もあったね。
性犯罪被害者に落ち度があるとかさ。
避難民は甘えすぎとかさ。
女は出産したら家に入ってろとかさ。
上げるとキリがないよね。

多民族って許せないんだろうかね。
棲み分けって。何。
お互いの文化、風習を受け入れるって考えは無いのかね。
お互い譲れないところ、受け入れられないところがありながら、譲れるところ、受け入れられるところを、、、て、さ。
虚しいわ。クリスチャンの隣人愛はいずこ。

カトリックの恥だから、曽野綾子教でも作ればいいのに。
私は三浦綾子が好きなんだが、、、、この違いは環境か?やっぱり性格か。

この人見てると、脳みそ筋肉の体罰体育教師と慇懃無礼な学校長思い出す。
「良かれと思って」と「愛情と情熱をを持ってした(言った)ことです。」を枕詞に付けときゃどうにでもなると思ってる。
思っているという自覚なしに尿意を催したのでトイレに行きました、くらい当たり前すぎて思っても考えてもなく無自覚。

ワッショイワッショイ担いでる連中は忠告なんてしない。ご機嫌損ねないように持ち上げるだけ持ち上げて、やばくなったら手のひら返し。
だって、おエライお先生がどうなってもどうでもいいから。結局心底心配している人はいない。
十分、大気圏が望めるくらい持ち上げられて欲しい。
その分、恥を晒しているのだから。

モラハラ、パワハラも無自覚にしていそう。

とにかく、恥をさらして、世界的に批判されて、考えを、心の底から改めて欲しい。
棒読みで ス・ミ・マ・セ・ン じゃなくて、その後の「でも、」なしに。

17 ■同感です

Norizoさん、はじめまして。いつも楽しくブログを拝見しております。曽野綾子のコラムとQIの件、同様の問題だと私も思います。私の夫はアフリカ出身で、私たち家族は日本ではなく海外で生活しているのですが、曽野綾子のコラムの件はニュースで大きく取り扱われていました。夫はこのコラムを読んで本当に猛烈に怒っていました。はじめは私も「そんなにひどいこと書いてる?」という感じだったのですが、やはり夫と話をしていると「アパルトヘイト」に対する考えに大きな温度差があることがわかりました。それは、日本国民以外の人たちが「原爆」に対してきちんと理解していないのと同じ種類の無知なのです。曽野綾子のコラムに対する世間(というか主に海外)のリアクション後の対応も、残念としかいいようがありません。一応「識者」という肩書きを持つのでしょうから、もっとましな対応もあったのではと思うのですが。長々とすみません。これからも、ブログがんばってください。

18 ■荒んですいません

どうしたんでしょう。私。
すごく感情的で、今回のテーマと外れたこと言いっぱなしてしまいました。

ただいま、猛省中です。

人に攻撃的になるのは良くないですね。
相手と同じ土俵に上がるのも良くないですね。

とにかく、お目汚し、すいません。
気分悪くなりますね、あんなコメント。

反省。

19 ■曾野さん=人の弱さの存在を認め、現実的対応をする人

若い頃曾野さんの講演会に出たことがあります。そのとき曾野さんは、「皆さん、簡単にxxに賛成(←結構理想論ぽい内容)などといいますが、じゃあ、賛同なら、それに1万円寄付してください。できますか?」とおっしゃいました。
つまり、頭の中の理想だけで、自分は痛みを伴わない口だけの空疎なことは言うな、理想の実現は痛みや問題を引き起こす、むしろ、人間の悪の面、弱さが存在することを素直に認めて、現実的に対処しろ、というのが、この方の考えだと思います。
たとえば、移民問題をあげるとわかりやすいのではないでしょうか。英国もでしょうが、フランス、ドイツは、そもそも労働力問題を解決したくて、移民枠を拡大したのではなかったでしょうか。でも、結果としては、現地の社会に相容れない信条を持った移民も増えていく。微妙にこれまでの社会の慣習(皆が暗黙のうちに同意していたルール)が無視される。なんだか、問題多いなあ、やっぱり雇うのは考えものか…となってくる。特に、企業は設けなければならない。そもそも同じ民族であっても、弱者は敬遠されるし。がんばっても報われない社会、不満を募らせ、犯罪を犯し、入った刑務所で知り合うのが過激派のメンバーだったり。数が増えれば、必然的に移民はいまや、社会問題になってしまいます。
日本人として、たとえば、移民、習慣や考え方の非常に違う近隣アジア諸国の普通の人を移民として受け入れてもOKかどうか?それに似た問題だと思います。
南アフリカの人から抗議があるなら、それに耳を傾けたほうがいいですが、彼が南アフリカ政府や南アフリカの一般人の考えを代表しているかどうか、わからないんですが、どうでしょうね?

20 ■無題

こんにちは。たまにブログを拝見しています。

他人の痛みを自分のことのように受け止められるかどうか、な気がします。

原爆の問題であれだけ怒った日本人が、この問題を流したらおかしいですね・・。
自分の痛みだけを相手にわかってもらいたい国になる。
もっと重く受け止めるべきなのかもしれません。

ウォールストリートジャーナルの方が謝罪した話ははじめて知りました。
謝罪が真摯で良かったです。

私は、喧嘩が苦手です。喧嘩の理由を作った自分の弱点に向き合うのが嫌です。とりあえず謝ってしまう時もあります。
そういう謝罪は相手もわかるし、お互い喧嘩するより悲しくなる。駄目だなと思います。
場を収めたい思いが強くて、相手の気持ちに向き合ってないから。余計お互い悲しくなる。

このアパルトヘイト問題に、日本が、場を収めたいだけの心無い謝罪は出さないことを祈っています。

21 ■Re:曾野さん=人の弱さの存在を認め、現実的対応をする人

>ねこ8さん

私もねこ8さんが仰る通りだと思います。何かちょっと違うなって思っていて上手に表現できなかったことが、すっきりしました。
曾野さんの、今までの言動から言っても、表現が足りなくて誤解されているのだと思います。

話の論点がずれてしまって申し訳ないのですが、25日付の朝日新聞にハフポストからの引用で、現地の日本人談話として「『白人専用マンションに黒人家族が住み・・・』という話を、当時高価な白人専用マンションに住める黒人なんてほとんどいない、胡散臭いと言っている」と出ていました。ほとんどいないって言っても、全くいないわけではないのでしょうに、どうして胡散臭いと言えるのかって、思ってしまいました。

ごめんなさい、norizoさん論点がずれてしまって。主旨が違うのはわかるのですが、相変わらずの朝日的主張なので、つい・・・。

norizoさんや、皆さんの仰っていることもわかっています。何らかの謝罪表明は必要だと思います。

22 ■はじめまして。

>ねこ8さんのコメントを拝読して

今回のNorizoさんは十分な下調べといつもの多角的で冷静な判断が欠けていらっしゃる気がいたします。その結果として、ブログ主の半ば公けとも言える発言の伝搬に少し恐怖も感じ、今までのようにはもう味わえない自分がおります。でも、毎朝拝読した楽しみへの感謝は伝えたくて、いわでもがなのコメントをしてしまいました。
最後にやっと、客観的かつ的確なねこ8さんのコメントに接することもできて有難いことでした。

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