空売り投資家が狙う中国A株-上昇相場に終わりの兆しか
(ブルームバーグ):世界の株式相場を上回るパフォーマンスを示してきた中国株の上昇は終わりそうだとの見方を空売り投資家が強めている。
マークイットとブルームバーグの集計データによると、中国本土株に連動する米最大の上場投資信託(ETF)の残高に対する空売り比率が23日に6.3% となった。昨年末時点では0.1%だった。
「ドイチェXトラッカーズ・ハーベストCSI300中国A株ETF」は、中国本土市場が春節(旧正月)の連休で休場となった18日以降0.6%上昇にとどまった。上海総合指数は過去1年で52%上昇。本土市場では25日に取引が再開された。
景気減速で企業利益の伸びが抑制される恐れがある上に、中国当局が一部の信用取引に制限を加えたにもかかわらず、A株上昇を受けて上海総合指数 のバリュエーション(株価評価)は3年ぶりの高水準となった。
チャールズ・シュワブの国際調査ディレクター、ミシェル・ギブリー氏は電子メールで、「当社はA株市場の投機は懸念材料で株価上昇は行き過ぎの可能性があると、数カ月にわたって指摘してきた」とコメント。「A株連動ETFの空売りはこうした見方を反映している可能性がある」と説明した。
原題:China Short Sellers Target A-Share Fund After World-Beating Gain(抜粋)
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更新日時: 2015/02/25 16:38 JST