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 米映画「アメリカン・スナイパー」(クリント・イーストウッド監督)で描かれた米軍の元狙撃兵クリス・カイルさんらを射殺したとして、殺人罪に問われた元米海兵隊員・エディー・レイ・ルース被告(27)の裁判で、米テキサス州の裁判所の陪審員は24日、有罪の判決を言い渡した。AP通信によると、ルース被告は終身刑が適用される。

 カイルさんはイラク戦争で「米軍最強のスナイパー」などと呼ばれた。米国帰国後はイラクでの体験などをまとめた著作「アメリカン・スナイパー」を出版、映画化された。映画は昨年に米国で公開されて大ヒットし、日本でも21日から公開されている。

 AP通信などによると、カイルさんは、射撃を通じて帰還兵の精神的な支援に取り組んでいた。ルース被告の母親から「息子を助けて欲しい」と依頼され、13年2月にルース被告を射撃場に連れて行ったところ、射殺された。裁判で弁護側は「ルース被告は、自分が殺されると思っていた」「事件当時は心神喪失だった」として無罪を主張したが、認められなかった。(ニューヨーク=中井大助)

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