愛知・蟹江強盗殺人:被告の両親が遺族に謝罪
毎日新聞 2015年01月26日 21時07分(最終更新 02月20日 16時57分)
愛知県蟹江町で2009年5月、山田喜保子(きほこ)さん(当時57歳)ら一家3人が殺傷された事件で、強盗殺人罪などに問われた中国籍の無職、林振華(りん・しんか)被告(31)に対する裁判員裁判が26日、名古屋地裁(松田俊哉裁判長)であった。林被告の両親が証人として出廷し、遺族に謝罪した。
弁護側によると、林被告の両親は今月10日に中国・山東省から来日。代理人を通じ、謝罪と被害弁償の一部として現金500万円の支払いを申し出ていたが、遺族側に拒否されたという。
証言台に立った両親は、被害者参加制度を利用して検察官の隣に座る山田さんの三男勲さん(30)らに頭を下げた。証言は通訳を介して中国語で行われた。父親(59)は「息子のせいで、被害者の家族に大変な損失を与えた。被害弁償は微々たるものだが、どうしても受け取ってほしい」と訴え、母親(61)は「私たちは今、謝罪しかできません。申し訳ありません」と話した。【金寿英】