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鬱ところにより、曇り。 RSSフィード

2014-10-20

就活をやめた後輩とミスマッチ人材の私

| 12:32 | 就活をやめた後輩とミスマッチ人材の私を含むブックマーク

もう何年も会ってない高校の後輩と新宿で食事をした。

Facobookであまり精神状況がよろしくないという近況を見ていたので少し緊張しながら行ったが、心配無用なようで安心した。
彼曰く、就活と家の事情が重なって調子を崩したとのこと。自分の数年前を思い出し、「とてもよくわかる。無理はしないことが大切だ」と言った。

妖怪のようなシステム

就活というのは採用側も学生側もコンサルも学生課もわかってない、妖怪のようなシステムだと思う。
いままで大学までの社会しか見ずに、せいぜいアルバイトしかしてこなかった人間に、いきなり企業文化を見せつけて、過酷な競争に身をさらさせるのだ。

よく世間は学生と企業の「ミスマッチ」などというけれども、中途半端な「平等主義」と「建前」を重視するあまりに、人材の採用の本質を見失っていることがその原因になっていると思う。
採用の本質とは、企業と学生の双方が労働条件に合意し、その上で入りたいと思う学生を採用すればいいだけなのではないだろうか。そのためには企業の側も十分な情報と考慮の時間を与えることが必要だと思う。
それをおざなりにしておくから、いつまでもよくわからない採用フローの中で双方ともに疲弊していくのだし、このことは学生側にも企業側にも損なことだと思う。

「ミスマッチ人材」としての私

かくいう私も「企業と学生のミスマッチ」の例に入る一人だ。
企業の側がきちんとした勤務体系や実態の提示をしなかったこと、キャリアパスを明示しなかったことが私の判断ミスにつながった。結果として、会社に合わなかった私は精神疾患で半年以上休職してから退職。これでは双方にとってよくない結末である。

その後は今の会社でアルバイトとして職場になじんでいっている。とはいえども、体力の低下、気力の低下、社会からの疎外感は依然として残るものであるのだが、これはまた別の話だ。

さて、数年ぶりに会った後輩は就活からは身を引いたことで、私と同じようにはならずにすみそうだ。就活以外の食い扶持の探し方を彼なりに模索している。それが上手くいくといいのだけれど、と妙な先輩としての心をおこして私は思うのであった。

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