高浜原発安全協定、27日にも締結 京都府と関電
再稼働に向けた手続きが進む関西電力高浜原発(福井県高浜町)に関して、京都府と関電が27日にも安全協定を締結することが分かった。協定については、発電所増設に伴う計画変更や、事故で停止した原子炉の運転再開時に府が意見を述べ、関電が回答するなどの方向性が示されている。
現在、関電と結んでいる協定はトラブルが発生した際の通報連絡などにとどまっている。府は東日本大震災による福島第1原発の事故後、立地県に準じた協定を求めて関電と協議し、1月に同原発30キロ圏の7市町を交えた会合で方向性について一致した。
新たな協定では、原子炉施設の重要な変更、事故で原子炉を停止した場合の運転再開に関して府が安全対策などに意見し、関電の回答を求めることができる。必要と判断した際の現地確認なども盛り込まれる。
また、府と30キロ圏の7市町は地域協議会を立ち上げ、情報提供や意見聴取の場とする。27日は協定調印に合わせて関電に対し、地域協議会への出席や意見への回答を求める要望を文書で手渡す。
安全協定に関しては、脱原発を訴える市民や団体から、「再稼働への同意権を持つような『立地県並み』でない」として、締結に反対する声も出ている。
【 2015年02月25日 23時00分 】