テレ朝社長:「ヘリウム事故の少女、退院のめど」

毎日新聞 2015年02月24日 20時29分(最終更新 02月24日 21時49分)

 テレビ朝日の吉田慎一社長は24日の定例会見で、BS朝日のバラエティー番組を収録中に少女アイドルグループ「3Bjunior」の10代メンバーが救急搬送された事故に関して「意識も完全に回復し、一般病棟に移って治療を続けている」と述べ、退院のめどがたったことを明らかにした。

 吉田社長は「こうした結果を招いて本人はもちろん、家族らに深くおわび申し上げたい」と謝罪した上で、事故原因に関して「特定できる段階ではない」と説明。治療過程や後遺症の有無などについても、プライバシーを理由に言及を避けた。引き続き、社内に設けた検証委員会で事実関係の調査と原因究明を進めると同時に、警察や消費者庁への調査に協力する考えを示した。

 少女は1月28日夕、「3Bjuniorの星くず商事」を収録中にヘリウムガス入りの缶を使ったゲームに参加して倒れ、脳の血管に空気が入って血流を妨げる「脳空気塞栓(そくせん)症」と診断されていた。

 事故を受け、同社は今月6日、原因究明のため社内に検証委を設置。番組は休止中で、今後の方針は未定。【須藤唯哉】

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