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桜島「噴火活動 活発な状態」
2月24日 21時04分

鹿児島県の桜島について、火山噴火予知連絡会は、「噴火活動は活発な状態で経過していて、火口からおおむね2キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒が必要だ」という検討結果をまとめました。

専門家などで作る火山噴火予知連絡会は24日、気象庁で定例の会合を開き、桜島の活動について検討しました。
それによりますと、桜島では去年10月から今月11日までに昭和火口での爆発的噴火が169回発生し、このうち、大きな噴石が3合目まで達した噴火が5回、噴煙の高さが3000メートルを超える噴火が7回発生するなど、噴火活動が活発な状態が続いています。
観測データを基に解析した火山灰の噴出量は、去年10月と11月は30万トンだったのに対して、先月は60万トンと増加傾向にあります。
また、地殻変動の観測では、先月1日ごろから山の膨張を示すと考えられる変化が続いているほか、長期的には鹿児島湾奥部の「姶良カルデラ」の膨張を示す変化が進んでいるということです。
火山灰の放出量や地盤の変化の量から、桜島直下へのマグマの供給量は先月に増加したと推定されるとということで、火山噴火予知連絡会は、「噴火活動は活発な状態で経過していて、火口からおおむね2キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒が必要だ」という検討結果をまとめました。
火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は、「現時点では、直ちに溶岩を流れ出すような大規模な噴火のおそれはないと考えているが、火山灰や噴石を遠くに飛ばす今より規模の大きな噴火が発生したり、噴火が頻発することはあるので注意が必要だ」と話しています。
気象庁は、昭和火口と南岳山頂火口から2キロ程度の範囲では、引き続き大きな噴石や火砕流に警戒するとともに、火山灰や噴火に伴う空振にも注意するよう呼びかけています。

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