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「テロ政党」発言 削除に同意も謝罪せず 京都・維新府議に議長が厳重注意
維新所属の豊田貴志・京都府議(39)が共産党について「テロ政党と評される」と発言した問題で、京都府議会の多賀久雄議長は20日、「議会の品位と公党の名誉を傷つける」として、豊田府議を厳重注意にした。発言は議事録から削除する方針だという。これに対し、豊田府議は、削除には同意したものの、謝罪はしない考えを示した。
豊田府議は19日、衆院本会議で共産党の志位和夫委員長に対し、自民党議員が飛ばした「テロ政党」というやじを引用する形で、共産党を「テロ政党と評される」と発言。共産党府議団が抗議していた。
一方、維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長も20日、発言を撤回すべきとする考えを示していた。
志位委員長に対するやじは、自民党議員がやじを認め、謝罪。豊田府議は、国会のやじが撤回された以上、引用はできなくなるので削除には同意するが、「引用がだめとなれば、議論もできなくなる」として、発言の謝罪はしない考えだという。