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 ソフトバンクが3日、米ハリウッドで映画などを制作する「レジェンダリー・エンターテインメント」に約270億円出資すると発表した。この夏、3兆円規模といわれた米4位の携帯会社TモバイルUSの買収をあきらめたが、海外への投資意欲は衰えていない。

 2013年公開の「パシフィック・リム」、今年公開の米国版「GODZILLA ゴジラ」。これらは、レジェンダリーの映画部門がつくったハリウッド大作だ。テレビ番組や漫画の制作、配給も手がけている。

 10月中に出資を完了する予定で、その後の持ち株比率の見通しは公表していない。ソフトバンクにとっては、有力なコンテンツを生み出す企業への出資で、ハリウッドとの関係を強めるねらいがある。協業の詳細は今後詰める。インド、中国市場でコンテンツを配給する合弁会社をつくることでも合意したという。

 ソフトバンクでは、9月に米グーグル元幹部のニケシュ・アローラ氏が米子会社の最高経営責任者に就き、海外事業に取り組んでいる。早速、その人脈がいきたという。

 レジェンダリー首脳は、ソフトバンクについて「ニケシュの参画で、メディア娯楽業界と関係を深めるすばらしい機会を得た」とコメントした。アローラ氏は、レジェンダリーの取締役に就任する予定だ。