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【プロ野球】

堂上 支配下契約 背番号91 「1日ずつ全力で頑張る」

2015年2月24日 紙面から

巨人と支配下選手契約を結び、バットを手に新しいユニホームを披露する堂上=那覇市で(七森祐也撮影)

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 巨人は23日、前中日で育成選手の堂上剛裕外野手(29)と支配下選手契約を結んだ。年俸は1500万円(推定)で、背番号は91。キャンプ地の那覇市内で記者会見した堂上は「対戦できたときには、中日時代より成長できた姿を見てもらえるように頑張りたい」と古巣への恩返しを誓った。

 会見を終えた堂上が「014」のユニホームを脱ぎ、「91」を身にまとった。晴れ晴れとした笑顔で「一番の目標にしていたので、すごくうれしい。本当にビックリしました」と喜びを語った。

 昨季終了後に中日から戦力外通告を受け、巨人にテスト入団。育成選手契約で1軍キャンプに参加し、宮崎での紅白戦を含む実戦7試合で24打数10安打、打率4割1分7厘、1本塁打、9打点と打ちまくった。自らのバットで支配下選手契約を勝ち取った。

 元中日投手で父の照さん(63)には前夜のうちに朗報を届け、「取っていただいたことに感謝して、しっかり頑張れよ」と激励された。プロの厳しさを知る父ならではの言葉だった。

 このオフは長く苦しい時間を過ごした。「今まで経験したことない気持ちで野球に臨んでいました」。あすをも知れぬ状況の中で築き上げたのが「1日ずつ死にものぐるいで食らいついていく」スタイル。キャンプでどれだけ活躍しても「一日一日、頑張るだけです」と繰り返してきた。

 その姿勢は開幕1軍、そしてレギュラーへ向けた新たな戦いでも変わらない。「あしたの試合(24日の練習試合・韓国SK戦)ですね。そこに全力で臨むことだけを考えて、先のことは考えず、1日ずつ頑張りたいです」。これまでのような年間目標は立てず、一日一日、一球一球に全力を尽くすスタイルを貫く。

 本職の外野に加え、一塁にも挑戦中。日々、ひたすら無心で白球を追いかけた先に、プロ入り以来11年間過ごした古巣への恩返しの舞台が待つ。  (小林孝一郎)

 

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