安倍晋三首相の官邸での発言要旨は次の通り。

　−−西川公也農相辞任の受け止めは。任命責任をどう考えるか。

　◆西川農相から辞表を受け取った。「自らの問題で国会や内閣に大変迷惑をかけ、大切な審議時間を費やしている」と申し出があった。西川氏には環太平洋パートナーシップ協定（ＴＰＰ）交渉、農協改革、農政改革に大いに力を発揮していただいた。ぜひ職を全うしていただきたいとお願いしたが、本人の辞任の意思は固かった。大変残念だ。後任は、２年近く安倍政権で閣僚を務めた林芳正氏にお願いする。

　このような形で、急な辞任となった。任命責任は私にある。国民におわび申し上げたい。しっかりとした新しい農政を進め、政策を力強く推進していくことにより責任を果たしたい。

　−−ＴＰＰ交渉や農協改革に影響は。

　◆林氏も前内閣で農相としてＴＰＰ交渉に当たってきた。十分現状に精通しており、全く遅滞はない。

　−−第２次安倍改造内閣以降、閣僚辞任が３人目になる。

　◆しっかりと政策を前に進めることによって責任を果たしたい。景気も正念場だ。経済政策も一致団結してとどまることなく前に進めていきたい。