クレジットカードを保有枚数や利用する理由、利用金額、利用する業種など、「一般消費者がどのようにクレジットカードを利用しているのか」が判明! その調査結果によると、クレジットカードを上手に使い分けながらも、まだまだ十分に活用しきれていない実態が明らかに……。
クレジットカード保有率は87%、平均保有枚数は3.3枚。
1カ月あたりの平均利用金額は5.3万円!
クレジットカード発行会社の「JCB」が毎年行っている「クレジットカードに関する総合調査」の2014年度版の結果が発表された。この調査はインターネットのモニターに登録している全国の20代から60代の学生を含む男女3500人(JCBカードの保有有無は不問)にアンケートをしたものだ。
その結果の概要は以下のとおり。
<2014年度版調査結果の概要>
■クレジットカード保有率は87%。平均保有枚数は3.3枚。
クレジットカード保有率は、2010年から減少傾向がみられ、2014年は87%であった。20代の保有率は男女ともに他の年代と比べて低く、80%を下回る。一人あたりの保有枚数は平均3.3枚で、昨年から変化はみられない。また、携帯枚数(実際に持ち歩くクレジットカードの枚数)は平均2.1枚で、こちらも昨年から変化はみられない。
■利用が多いクレジットカード上位2枚までは、利用頻度・金額ともに微増。
1番多く利用しているクレジットカードは、1ヶ月あたり平均5.7回、5.3万円利用されている。この1番多く利用しているクレジットカードは、利用頻度・金額ともに昨年と比べて、若干ではあるが増加している。2番目に利用しているクレジットカードも同様に、昨年比で微増傾向がみられた。
■「ポイント・マイル」や「入会費・年会費の安さ」など利得性が重視されている。
1番多く利用するクレジットカードを利用する主な理由は、「ポイントやマイルが貯めやすいから」が54%で最も高く、消費者の「ポイント・マイル」への関心の高さがうかがえる。
2番目に多く利用するクレジットカードについては、「入会費・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)」が44%と最も高い。この理由は、1番多く利用するクレジットカードでも高く、「入会費・年会費」はクレジットカード利用の重要な要素となっている。
その他、「日常的に利用している銀行・郵貯などの口座を利用できる」「自分のよく利用するお店で割引などのサービスがある」という理由も高く、普段から接点のある場所でのサービスが、クレジットカード利用を促進させていると考えられる。
■「スーパーマーケット」、「百貨店」、「コンビニエンスストア」など、店頭の支払いでのカード利用が増加している。「オンラインショッピング」、「ガソリンスタンド」、「家電量販店」の利用は減少傾向。
クレジットカードで支払いを行っている業種は、「オンラインショッピング」や「携帯電話」「スーパーマーケット」が多い。日常的な買い物でカードは利用されている。「スーパーマーケット」「百貨店」「コンビニエンスストア」等の、店頭の支払いでのカード利用が増加。「オンラインショッピング」「ガソリンスタンド」「家電量販店」は2012年から利用の減少傾向が見られた。
■生活費は微減。クレジットカード利用額、クレジットカード利用割合はともに微増。
世帯あたりの月平均生活費は、2010年から減少傾向にある。一方でクレジットカード利用割合は、2010年から増加傾向にある。
■電子マネーの保有・利用ともに増加傾向。デビットカードは保有・利用ともに大きな変化はみられない。
電子マネーは保有率79%・利用率66%で、2012年から増加傾向。電子マネーの利用業種は「鉄道・地下鉄・バス」が最も多い。デビットカードは保有率16%・利用率6%で、大きな変化はみられない。主な入会理由は「金融機関のキャッシュカードについてきたため」であった。
(※株式会社ジェーシービー ブランドマーケティング部による「クレジットカードに関する総合調査」2014年度版 調査結果レポートより)
しかし、この「クレジットカードに関する総合調査」の結果を見ると、まだまだクレジットカードを上手に活用しているとは言い難い。ここからは「本当に得をするクレジットカードを利用した節約方法」を紹介しよう。
携帯電話や電気・ガス・水道などの公共料金など
毎月の固定費をクレジットカード払いにするべし!
「クレジットカードに関する総合調査」でわかったのは、クレジットカードを利用する業種で「携帯電話料金」が28.6%、「プロバイダー料金」が17.8%、「電気料金」が16.7%、「ガス料金」が12%、「CATV・衛星放送・NHK料金」が7.9%という低い割合だったこと。これらの料金を「銀行口座振替」や「コンビニ払い」にしている人がまだまだ多いということだ。
例えば、携帯電話やプロバイダー料金、電気やガス、水道などの固定費を還元率2%の「リクルートカードプラス」や還元率1.75%の「レックスカード」で支払えば、それだけで毎月の通信費、光熱費などの固定費を1.75~2%節約できる。
| ■リクルートカードプラス | ||
| 還元率 | 2.0% | |
| 発行元 | JCB | |
| 国際ブランド | JCB | |
| 年会費(税抜) | 2000円 | |
| 家族カード | あり(年1000円、税抜) | |
| ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、nanaco | |
(関連記事⇒[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2014-2015]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定!2015年初時点で、一番おすすめのカードはコレだ!)
ただし、東京電力や東京ガス、東京水道局などの公共料金は、「銀行口座振替」にすれば1カ月54円(税込)の割引を受けられる「口座振替割引サービス」がある。一人暮らしで外食が多く、ガス料金や水道料金が安い場合は、「銀行口座振替」のほうが得だろう。
例えば、いくら還元率が2%の「リクルートカードプラス」を保有していても、ガス料金や水道料金が2700円以下であれば、「口座振替割引サービス」を活用したほうが節約金額が高くなるからだ。
また、イオン銀行などは「公共料金の引き落とし口座」に指定するだけで、毎月「件数×5WAONポイント」がもらえるので、独身一人暮らしで公共料金が安い人は「イオン銀行+口座振替割引サービス」、夫婦や家族で暮らしている人は「高還元クレジットカード」で支払うようにしよう。
(関連記事⇒イオンで一番得するのは「イオンカードセレクト」!意外と知らない「イオンのポイント2重取り」と「イオン銀行」+「WAON」を使った節約術を公開!)
上記のように、携帯電話やプロバイダー、電気、ガス、水道などの固定費は、高還元クレジットカードで決済すれば得になるケースが多く、さらに日々の支出を高還元クレジットカードにまとめるほど節約できる金額は増えるので、「これだ!」と決めた高還元クレジットカードは使いまくろう。
ただし、クレジットカードを選ぶ際に「年会費無料のワナ」には気を付けたい。