四国電力:伊方原発3号機の補正書提出、3月に延期へ

毎日新聞 2015年02月23日 22時02分

 四国電力は、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の安全対策などを盛り込んだ原子炉設置変更許可申請の補正書について、2月中としていた原子力規制委員会への提出時期を3月中旬以降に延期する方針を決めた。23日、関係者への取材で分かった。補正書は再稼働に必要な許認可で最も重要な文書。審査項目に積み残しがあるためとしている。

 規制委はこれまでの審査で、想定する最大の地震の揺れ「基準地震動」を現行の570ガル(ガルは加速度の単位)から650ガルに引き上げることを了承。昨年12月、千葉昭社長は2月中に補正書を提出する方針を明らかにしていた。

 補正書が提出されれば、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)に次いで3例目になる。【伊藤遥、鳥井真平】

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