辺野古:逮捕の2人、処分保留で釈放 那覇地検

毎日新聞 2015年02月23日 22時57分(最終更新 02月24日 05時19分)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設に対する抗議活動をしていた沖縄平和運動センターの山城博治議長(62)ら2人について、米軍キャンプ・シュワブ敷地内に侵入したとして、米軍が22日、日米地位協定に伴う刑事特別法違反容疑で連行し、沖縄県警が逮捕、送検した。那覇地検は23日夜、処分保留で2人を釈放した。

 一方、那覇市議会は23日、政府の移設作業強行に抗議し、辺野古で警備にあたる海上保安庁と県警の警備を「過剰警備」として抗議する意見書案を賛成多数で可決した。

 容疑は22日午前9時過ぎ、政府が進める米軍普天間飛行場の辺野古移設に抗議するためキャンプ・シュワブゲート前にいて、敷地内に入ったとしている。山城議長は釈放後「明らかな不当逮捕だ」としている。23日は一時市民100人以上が2人が勾留されている名護署を囲み「すぐに釈放しろ」「仲間を帰せ」と訴えた。

 22日は、辺野古移設に反対する集会がゲート前であり、県内外から約2800人(主催者発表)が参加していた。【山本太一】

最新写真特集