中部電力:浜岡3号の安全審査申請を延期へ

毎日新聞 2015年02月24日 01時02分

 中部電力は停止中の浜岡原発3号機(静岡県御前崎市)について、2014年度内に予定していた原子力規制委員会への安全審査申請を延期する方針を固めた。現在、規制委で審査中の4号機の対応を優先的に進める必要があると判断したとみられる。

 再稼働に必要な安全審査について、中部電は昨年2月、4号機の審査を規制委に申請した。その際、3号機については今年度中に申請する考えを表明していた。

 中部電は、規制委による浜岡4号機の審査会合の状況をみながら、3号機の申請に向けた準備作業を進めていた。しかし、他の原発を含め、規制委の審査が当初の想定より時間がかかっており、また今後審査が本格化する4号機の地震動についての対応を充実させる必要もあるという。

 浜岡原発3〜5号機は東日本大震災後の11年5月に、菅直人首相(当時)の要請で全面停止した。1、2号機は廃炉手続き中。【森有正】

最新写真特集