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【競馬・ボート・競輪】[競輪]山崎 復活V 全日本選抜競輪2015年2月16日 紙面から
山崎が復活V! 「第30回全日本選抜競輪」(GI)は15日、静岡競輪場で最終日を迎え決勝戦が行われた。レースは平原康が先陣を切る関東ラインが主導権を握ったが、後方8番手に置かれた山崎芳仁(35)=88期・福島=が4角山おろしから大外一気のまくりで快勝。優勝賞金3000万円を獲得するとともに12年のオールスター競輪以来2年5カ月ぶり、通算9度目のGI制覇を果たした。同大会の優勝はこれで3度目。終始山崎を好マークした菊地圭が2着に流れ込み、山崎より先にまくった浅井康が3着に残った。 大歓声を送る1万4千人を超えるファンの前で、直線大外を突き抜けて快勝。元祖4回転モンスターの山崎が復活のゴールを駆け抜けた。「約2年間、苦しみましたが、やっと優勝できてホッとしてます。相性のいいタイトルっていうのはあるんですね」と、全日本選抜は3回目。GIは通算9回目で、12年前橋オールスター以来、2年5カ月ぶりの美酒に酔った。 レースは打鐘から関東勢が主導権を握って先行。バックで稲垣が先まくりを放つとそれに対応した武田も発進。さらに単騎の浅井もまくって、2センターでは武田、稲垣、浅井が力比べの並走状態。直線に入ると大外を強襲した山崎が突き抜けた。「浅井君のスピードをもらってどこまで行けるかと思ったが、4コーナーからよく伸びました」とニッコリ。力をためて最後の直線勝負にかけた山崎の破壊力が上回った。 今大会はギア対策が明暗を分けた。「ギアを落として、体が動いてる自分にビックリしてる」と言うが、昨年の11月から乗り込みとスピード練習を入念に繰り返してきた。「フレームを換えたし、今までのイメージを捨ててきた」と、実は用意周到に取り組んできた。その結果、誰よりもいち早くギアに対応できたことになる。 これで「KEIRINグランプリ2015」(12月30日・京王閣)出場に1番乗りを果たした。「出られるのがうれしいし大きい。あの歓声は忘れられないですからね」とシミジミ。余韻にひたりたいが、史上4人目となるグランドスラムをかけた残り1冠、日本選手権が3月にひかえている。「京王閣は記念もVしてるし悪くない。ダービーまでもう一段階、上に行ければ面白い」とにんまり。念願のグランドスラムをかけて、すでに戦いの青写真は出来上がっている。ギア規制元年は、生まれ変わった“モンスター”が暴れまくりそうだ。 ◆関東最強コンビ不発 平原9着 武田4着人気を集めた平原康多−武田豊樹の関東最強コンビだが結果は9、4着。打鐘先行した平原の番手でたっぷりと車間を開けながら追走した武田は、稲垣と浅井のまくりに合わせて出たものの相手の勢いに屈した。武田は「番手から出ていくことより、まくりを止めようと考えていた。ラインで決めたかったけど、仕方ないですね。でも今回は最近低迷していた同期の山崎君が勝ったからうれしいです」とライバルを祝福。むしろ悔しさをはっきりと表情に表したのは先頭を主張した平原の方で「先行は作戦ではなく流れでそうなっただけ。力が足りないということです」と言葉少なだった。 ◆戦い終わって菊地圭尚(2着)もう少しでしたね。でも山崎さんとワンツーできてよかった。今後への手応えも感じることができました。 浅井康太(3着)やはり単騎では厳しかった。でも、やれた方ですよ。負けたのは実力不足なだけ。 稲垣裕之(5着)ベストな組み立てと仕掛けはできた。自分に力が付いてきていることも確認できた。ただ、関東が強力で武田さんという壁は高かった。 岡田征陽(6着)山崎さんの勢いがすごかった。残れなかったのは力が足りないから。でも、久々のGI決勝は面白かった。 大塚健一郎(7着)分かってはいたけど、桐山君に絡まれてしまった。この成績が今の実力です。 桐山敬太郎(8着)単騎先頭は勇気がいるが、やろうと思っていた。その後は来た方の番手にいく作戦。初めてのGI決勝を楽しめました。 <山崎芳仁(やまざき・よしひと)> 1979(昭和54)年6月12日生まれの35歳。福島県いわき市出身。174センチ、85キロ、太もも64センチ。血液型AB。私立学法石川高校卒業。競輪学校88期(43勝、4位)として03年7月デビュー。GIタイトルは高松宮記念杯(06年)、競輪祭(07、09年)、全日本選抜(07、09年、15年)、寛仁親王牌(08年)、オールスター競輪(10、12年)の9回。通算成績は788戦290勝。通算獲得賞金は9億4701万5699円。 PR情報
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