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官房長官 歴史認識巡り“主張すべきは主張”2月24日 11時59分
菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、国連の安全保障理事会での公開討論で、歴史認識を巡り中国と日本の間で応酬があったことについて、国益をかけてしのぎを削る場面だとして、日本として、主張すべきことは主張することが重要だという認識を示しました。
国連の安全保障理事会で、戦後70年に合わせた公開討論が開かれ、議長国・中国の王毅外相が「ファシズムとの戦いの歴史が明らかであるのに、今なおその事実を受け入れず、過去の侵略の罪を認めない者がいる」と述べ、日本をけん制したのに対し、日本の吉川元偉国連大使は、世界の平和と繁栄に日本は貢献してきたなどと反論しました。
これについて菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「まさに国連の中で、それぞれが国益をかけてしのぎをけずる場面だ。中国がそういうコメントをしたことも承知をしているが、日本は戦後70年にわたって先の大戦の深い反省のうえに立って、平和国家として世界の平和と繁栄に貢献してきた」と述べました。
そのうえで菅官房長官は「日本のこうした実績は、国際社会から理解を得て評価されている。日本の吉川国連大使はきちっと発言しており、日本として、やはり主張すべき点はしっかり主張していくことが大事だ」と述べました。