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水車のある農村景観を 市民グループ 発電用、藤沢に設置

 (02/24)
 小水力を利用し、ミニ発電と地域の活性化に取り組む一関市の市民グループ「いつでも蛍の会」(中村生志代表)は23日、同市藤沢町に発電用の水車を設置した。街灯を兼ねる発光ダイオード(LED)のライト1灯も設置し、夜道を照らしながら、再生可能エネルギーの活用を呼び掛ける。

 同会は市内の千厩、東山、室根、藤沢などの地域住民16人で2012年5月に設立。市の地域おこし事業補助を得て、水力発電のための水車の試作、発電した電気の利用に取り組む。

 発電能力は数ワットだが、普段は防犯灯や農作物の獣害を防ぐ電気柵に利用し、災害時には防災ラジオの電源になり、携帯電話の充電なども可能。水車のある景観、ほのぼのした明かりにより地域に安らぎが生まれることも期待している。

 水車が設置されたのは同市藤沢町藤沢字馬ノ舟の市道沿い。金山の坑道跡から枯れることなく1年を通じて流れ出る地下水があるため、メンバーの一人で近くで農家民宿を営む佐藤静雄さん(71)が、かねてから設置を希望していた。

 水車は、同会が試作を重ねた直径80センチのミニサイズ。木製の水車に発電機を取り付けてあり、3ワットの発電が可能という。中村代表(75)と事務局の前田眞さん(65)、佐藤さんが作業に当たり、塩化ビニール管で水を引いて水車を回し、LEDライトを点灯させた。

 同会としては2番目となる水車の設置。佐藤さんは「夜は真っ暗になるので街灯が欲しかったのと、流れ出る水を何かに利用できないかと考えていた。子供たちが水車を見たり、触れたりすることで水力発電に関心を持つようになるのでは」と語る。

 10カ所を目標に水車を設置する計画で、中村代表は「中山間地域に水車を利用して発電した明かりをともし、子供たちに夢を届けたいと始めた活動。子供が育たないと地域の活性化にならない」と、小水力の活用による地域の安らぎ、活性化を期待する。
【写真】一関市藤沢町の市道沿いに「いつでも蛍の会」が設置した発電用の水車