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2015-02-24

内容(左右)に関係なく「皇族の『お言葉』は政治的主張がある筈(あってほしい)」との風潮が高まってますね。ドキドキワクワク(笑)。

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皇太子さま 55歳の誕生日

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150223/k10015657501000.html

皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎えられました。

皇太子さまは誕生日を前に記者会見に臨み、はじめに、この1年も自然災害で多くの人々が亡くなり、とても残念だったと述べられました。

(略)


この会見への反響として「皇太子 憲法」twitter検索(24日午前9時半現在)し、ピックアップしてみる

2/7の産経抄で「現行憲法世界観が、薄っぺらく、自主独立精神から遠く離れていることがよくわかる。護憲信者のみなさんは…憲法なんて、もういらない。」と主張した産経新聞皇太子様にも同様に尋ねてみたらどうなんだろう。

 

皇太子誕生日記者会見での「日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和繁栄享受している」という発言は、安倍首相と取り巻きたちの「憲法9条が日本平和を守ってきたわけではない」という発言を否定したものである。

 

皇室ならぬ英国王子を伴って福島入りするという安倍。晋三は皇室人間主義を軽侮し、また皇太子さまも安倍差別主義攘夷主義、戦争志向憲法蹂躙に深い懸念を示されているから、さもありなん。にしても晋三の敬慕する、かつて英国砲撃を加えた晋作にしてみれば何じゃこりゃの展開だろう

 

皇太子の挨拶、安倍政権の姿勢とは相容れないですね。

現行憲法を基礎として今の日本平和繁栄があるっていわれちゃあ。

  

皇太子さま「憲法基礎に平和享受

おいこら安倍にクソウヨ、聞いてるか?

 

皇太子様も平和について言及。平和憲法国民自身が捨てようとしていることに対しての警句

 

ネトウヨ涙目】

皇太子さま、安倍総理をやんわりと否定

憲法を変えたがる国賊から日本を守っていく」


以前、数回ほど自分はこの「ご親政待望論」をネタにして記事(および小説)を書いておりました。

陛下のご親政」待望論がいま上昇中(はてブで) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140226/p3

 

ライトノベル「俺がお手紙をもらったので、もう一度親政をしなきゃならなくなった件」 http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131126/p2

 

英国女王陛下スコットランド独立投票で「慎重に」と発言立憲君主の「ほのめかし」はどこまで可能? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140919/p3

ここから端的なやりとり(私と尊皇家・内田樹氏)を再掲載

内田樹@levinassien

https://twitter.com/levinassien/status/416104084228145153

@hirakawamaru ほんとだね。安倍首相にとって国内最大の政治的ハードル天皇でしょう。首相の「愛国的ポーズ」に対する嫌悪感天皇陛下はもう隠していませんから。

 

gryphonjapan ‏@gryphonjapan 12月26日

なら護憲派は「象徴たる天皇は、憲法に基づき選挙で選ばれた首相政治方針に、好意も嫌悪も表明すべきでない!」と怒るべきなのでは?「偶然陛下が我々の思想と一致するのは嬉しい。だがこれは我々の問題だ」と。@levinassien

ただですね、上のやり取りは「もし(原理主義的な)護憲派ならば」という仮定の話で、そういう枠組みを外すと……。

日本においては近年、とみに「象徴たる陛下らは、あまり露骨じゃないかたちで、政治的なスタンスを表明してほしい!!われわれはそれを歓迎する」という意見が目立ってきています。

それが改憲or護憲(と我々が受け止める)であっても、右or左(と我々が受け止める)であっても、あたしはその光景……いわば「平成の御親政待望論」を見ること自体がとってもたのしーのでありました。


うん、その発言改憲寄りか護憲寄りか、右か左か上か下か、公武合体か倒幕か、仏教受け入れか排撃か…そんなのはある意味どうでもいいんだよ。

そのひとつ前、

その前提として

皇族のお言葉には、政治的な意見が込められているはずだ。それは何だろう?」

陛下は、殿下はこうお考えである(と推測されるぞ)。承詔必謹」

ということをみんな考えるようになった。そういう「前提」でみんなが皇族のお言葉を論じるようになった。


この風潮が、そもそも興味深いのであります。

これは上の過去記事イギリス女王スコットランド独立投票の時に「慎重に考えて」と呼びかけ、「反対」とは言っていないが、反対の意思表示とみられた、という話のときにちょっと書きましたが

だいたい、馬上天下を取った武人王や、天の言葉を伝える神聖王をば、近代国家制度に無理やり合わせたのが立憲君主制なのですから、ある程度のグレーゾーンが出てくるのはしょうがないところ。

ということ。

現状は「おお、グレーゾーン肯定派が増えてる増えてる…そんで定着してるなー」というのも腕枕をしながら、ぼーっと眺めております。残念ながら?「ご親政復活」はSF小説の中だけの話で、特にそれが日本民主制根本から覆すとも思っちゃーおりません。

立憲君主(※憲法における「象徴」)が何か政治的発言なのかどうか、ぎりぎりっぽい発言をする。

それを追い風にするものあり、不満をもつものあり、別の解釈をするものあり……で、そんな風景日常になるのでしょう。てかなってる。

そんな日常風景を、スケッチしました。

あさっては、2月26日。1936年のこの日、二二六事件発生。

御真影 かもいにすすけ にわしずか

 

渥美清作。氏の代表作のひとつに「拝啓天皇陛下様」がある

<あの頃映画> 拝啓天皇陛下様 [DVD]

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