Aさん 印刷関連会社に勤務する50代男性
決断した理由
情報管理が徹底しているようで、
情報源の秘匿が守られると思った
―当時のことを思い出していただきたいのですが、Aさんが社内で使用しているソフトウェアが不正コピーではないかと思ったのは、何かきっかけがあったのでしょうか?
最初に疑うきっかけとなったのは、勤務先内には正規品のソフトウェアが1本しかないのに、複数台のパソコンにそのソフトウェアがインストールされていることに気づいたことです。実際、上司が部下に対して複数台のパソコンにインストールさせている現場も目撃しましたし、会社の役員たちが「不正コピーが見つかるのはマズイが、どのパソコンに何が入っているか分からないからなぁ。」などと人目もはばからずに話しているのも聞きました。そこで、BSAに情報提供しようと考えたのです。
―当時は、まだ今ほど「内部告発」という言葉も一般化していませんでした。実際にBSA情報提供をするのは勇気が必要だったと思いますが、不安などはありましたか?
いえ。BSAのウェブサイトには、情報提供者の個人情報は保護されると記載されていましたので特に不安はなかったです。自分が情報源だと会社に知られるということなどは考えませんでした。
―BSAに情報提供した後、担当弁護士とのコミュニケーションが始まったのですが、覚えていらっしゃいますか?
はい。Eメールで情報提供した数日後に、弁護士さんからメールで質問状が送られてきました。その質問状をメールで何度かやりとりした後、直接弁護士さんと面談することになり、勤務先での不正コピーについて、直接詳しくお話ししました。
―Aさんは、情報提供をして良かったと思いますか?
良かったと思っています。当時は、「コンプライアンス」という言葉が使われだしたばかりの頃でしたが、違法行為を行うこと自体、企業としてのモラルが欠如していると思っていました。「不正コピーをしない」というのは、ごくごく当然のことなのですが、当時の勤務先ではそんなことができていなかった。「当然のことが通った」という安堵感で、ホッとしたのを覚えています。
Bさん 20代男性
決断した理由
誰もが見て見ぬフリをしていた
不正コピー
―当時、Bさんの職場では平然と不正コピーが行われていたと伺いましたが。
はい。私の職場では、共有のフォルダにソフトウェアのインストーラーが保存されていました。このインストーラーを利用して複数のパソコンに不正コピーが行われていました。オリジナルのソフトウェア(メディア)がなく、インストール時には必ず不正に複製されたインストーラーを使用していたので、職場内の誰もが不正コピーの事実に気がついていたと思います。
―そうした中、なぜ情報提供をしようと思われたのですか?
職場のみんなが不正コピーの事実を知りながら、誰も何もアクションを起こそうとせず、見てみぬフリをしていたました。私はフェアな職場で働きたいという気持ちが強かったので、何度か上司に相談しました。しかし、残念ながら聞き入れてはもらえなかったので、BSAへの情報提供を決心しました。
―Bさんが情報提供された後、職場はどうなりましたか?
私は当時の職場を既に辞めてしまっていたのですが、在職している知人に聞いたところ、勤務先が賠償金を支払うなどして解決したそうです。今働いている人は不正のない気持ちの良い環境のもとで仕事ができていると思いますよ。
―Bさんは、情報提供をして良かったと思いますか?
もちろんです。私は情報提供したことが悪いことだとは一度も思ったことはありません。残念なことに、まだ、情報提供をためらう人も多いように感じています。多くの人が情報提供できるようになって欲しいと思っています。
Cさん 事務職30代男性
決断した理由
フェアな環境で気持ちよく働きたい
―Cさんの会社で、不正コピーがどのように行われていたかを説明していただけますか?
私の会社では、オリジナルのソフトウェアや、リカバリー用のソフトウェアを使いまわし、社内の複数のパソコンにインストールしていました。社内のIT管理担当者がパソコンをセットアップしている時に、ソフトウェアを使い回している場面を見たことがあります。
―BSAに情報提供をしてこられた理由はありますか?
やはり公正な環境で気持ちよく働きたいという思いがあったので、情報提供をしました。
―BSAには電話、Eメール、Webサイトのフォームから情報提供できます。CさんはWebサイトからでしたが、何か理由はありますか?
情報提供をしようと思っても、実際何をどう伝えればいいのかわかりませんでした。ですが、BSAのホームページにある情報提供フォームなら、チェックボックスで答える設問が多いので、事実を整理しながら回答できると思ったからです。
※2014年現在、BSAではWebサイトのフォームからのみ情報提供を受け付けています
―担当弁護士との情報提供後のコミュニケーションについて教えてください。
WEBサイトから情報提供した後、弁護士さんからメールが送られてきたのが最初のコンタクトでした。その日のうちに弁護士さんから電話をもらい、直接話ができ、詳しい事情を説明したと思います。電話連絡も私の都合を優先いてくださったので、非常にスムーズにコミュニケーションできた記憶があります。
―Cさんは、情報提供をして良かったと思いますか?
良かったと思います。不正コピーをなくし、健全な組織を目指すBSAの活動にはとても共感でき、素晴らしい活動だと思っております。これからの活動にも期待をしています。