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エボラ出血熱「4月までの終息は困難」2月24日 5時44分
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エボラ出血熱の流行が続く西アフリカで対策に当たってきた国連の責任者がNHKのインタビューに応じ、今のままではことし4月までに流行を終息させるのは難しいとしたうえで、国際社会の一層の支援を訴えました。
エボラ出血熱が猛威を振るってきたシエラレオネなど西アフリカの3か国では、新たな感染者の数が去年に比べ大幅に減ったものの、2月は週に120人から150人の水準で推移していて、流行の終息に向けて足踏み状態となっています。
現地で活動する国連の「エボラ緊急対応ミッション」のアフメド特別代表はNHKのインタビューに応じ、感染者数の今後の見通しについて、「100を10に減らすより10からゼロにするほうがはるかに難しい」と指摘しました。その理由としてアフメド特別代表は、死亡した患者の遺体について安全な埋葬が徹底されていないことなどを挙げ、流行の終息には住民の理解を得るなど、さらにきめ細かい支援活動が必要だと強調しました。
そして、支援活動がさらに困難となる雨季を迎える4月までにできるだけ感染者を減らしたいとしながらも、「人々が期待しているよりは終息までにもっと時間がかかるだろう」と述べ、今のままではことし4月までに流行を終息させることは難しいとして、人員や資金面で国際社会の一層の支援を訴えました。