好結果が保証されていてもやる気になれない理由

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こちらのTweetから下にたどり着きました。

そこで「静止摩擦係数が高い」問題について考えました。

風呂の良さを想像するということは、風呂に入る前には簡単とは言えません。そもそもそういう問題もありますが、ここでは、その問題は見事クリアしたものとしましょう。

「風呂の良さ」が十分に想像・イメージできているという前提で出発します。しかし「入れば結果として快適な」その風呂になかなか入ろうとしない。

そうなるのは、結果の快適さを想像しても、行動意欲を発揮できないからです。

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私達は「行動意欲」というものについて、何となく、「一定の敷居を乗り越えられれば、行動を起こすエネルギー」というようにイメージしがちです。

ものすごく図式的に書くと、次のようなイメージです。

プレゼンテーション1

でもこれはあまりにも「敷居」がスタティックすぎて、おかしいという気がします。私達の「行動を起こす障害」というものは、もっとダイナミックなものです。行動意欲が高まれば、それに対して行動を起こさせまいとする力も強くなる

というのも、まったく盲目的に意欲を使っていいわけではないからです。

プレゼンテーション1 2

この2つの力が均衡状態になるのです。というのも、行動意欲が高まって、それによって「風呂に入る障害(服を脱いだり寒い思いをする)を乗り越える」のはいいとして、そのための気力・体力・時間を使うことが、本当にいいかどうか明らかでないからです。

1日のうちに取り除くべき障害は、風呂に入るときの障害ばかりではなく、食事を作る際の障害や、掃除をする際の障害など、多岐にわたります。風呂に入る上での障害を取り除くのに全エネルギーを使ってしまっては、風呂に入ったことを後悔はしないかもしれませんが、おかげで食事を作れなくなって後悔するかもしれないのです。