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米高官 宇宙空間の脅威に日米協力強化を2月24日 4時14分
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アメリカ政府の高官は、日米防衛協力の指針、いわゆるガイドラインの見直しを巡り、中国による人工衛星の攻撃実験など宇宙空間の新たな脅威に対応するため、防衛面での日米の協力をさらに強化していく考えを強調しました。
日米の安全保障を巡る課題について協議するため日本を訪れている、アメリカのローズ国務次官補は23日夜、都内で講演しました。
この中で、ローズ次官補は、日米防衛協力の指針、いわゆるガイドラインの見直しについて、「世界は大きく変化していて、北朝鮮による核や弾道ミサイルの開発だけでなく、サイバー攻撃や宇宙空間の安全保障など新しい課題が生まれている」と述べました。
そのうえで、中国やロシアがミサイルを使って人工衛星を破壊するシステムの開発を続けていることや、2007年に中国が行った衛星の破壊実験で発生した数千個の宇宙ごみがほかの衛星に衝突する可能性が高まっているなどとして、宇宙空間の安全を維持するためにも日米の協力は欠かせないという考えを示しました。
一方、ローズ次官補は、中国の核兵器の開発や配備について、「透明性の欠如に懸念を強めている」と述べ、中国政府に対して情報公開を進めるようけん制しました。