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【芸能・社会】三津五郎さん死ぬ前、寿と家族写真 長男巳之助 会見で明かす2015年2月24日 紙面から
21日にすい臓がんのため59歳で亡くなった歌舞伎俳優、坂東三津五郎さんの長男、坂東巳之助(25)が23日、東京・銀座の歌舞伎座で舞台出演後に記者会見した。巳之助ら親族5人で最後をみとり「本当にやすらかに、眠るように息を引き取りました。もっとたくさんのことを教えてもらいたかった」と目を潤ませながら気丈に語った。親族による密葬は24日、本葬は25日に東京・青山葬儀所で行われる。 悲報から一夜明けたこの日、巳之助は「二月大歌舞伎」昼の部「吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)」に朝比奈三郎役で出演。他の役者と共にセリから登場すると観客から大きな拍手。セリフを言う場面では、いつもより多い“大和屋ッ”のかけ声が飛び交った。 巳之助は仕事で大阪にいた20日、三津五郎さんの状態悪化の連絡を受けて午後9時半ごろに都内の病院へ駆けつけた。巳之助と2人の姉、2人のおばにみとられ、翌21日午前2時3分に亡くなった。「父は待っていてくれたのかな」と振り返った巳之助。最後は「お疲れさまでした」「ありがとうございます」と声をかけた。 亡くなる前には元妻で巳之助ら3人姉弟の母親、女優の寿ひずる(60)から「会いたい」との連絡を受け、病室で再会。家族そろって記念写真を撮ったことも明かした。その場で次女が結婚したことも報告し、三津五郎さんは「本当におめでとう」と喜んだという。 すい臓がんが肺に転移したことは三津五郎さんも知っていたといい、巳之助は「表向きは普段と変わらなかったが、何となく覚悟を決めているようだった。年が明けて1月23日に誕生日を迎えたが、数日のうちにバタバタと体調が悪くなった」と説明した。 最後の会話は「何の変哲もない親子の会話でよく覚えてない」という巳之助。むしろ学生時代に父に反発して一時歌舞伎から離れ、再び復帰を望んだ際、三津五郎さんから「本当にそれでいいのか」と問われた思い出を回想。「『自分が楽しくなければ、見ている人も楽しくない』と言われた。楽しいという気持ちを大事にしていきたい」と父の言葉をかみしめた。 父としての三津五郎さんは「変なお父さん。くだらないことをたくさん言う楽しい人でした」。一方で師匠として「役者でありながら学者気質。ダメ出しが具体的で的確だった」。城好きでも有名だった三津五郎さん。「(棺には)お城の本を入れてあげたい」としのんだ。 PR情報
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