アカデミー賞:作品賞は「バードマン」、監督など4冠
毎日新聞 2015年02月23日 20時10分(最終更新 02月23日 21時13分)
◇長編アニメーション賞 「かぐや姫の物語」受賞逃す
【ロサンゼルス堀山明子】米ハリウッドのドルビー劇場で22日(日本時間23日)、第87回アカデミー賞(米映画芸術科学アカデミー主催)の授賞式が開催された。長編アニメーション賞は米国の「ベイマックス」(ドン・ホール監督)が選ばれ、スタジオジブリの「かぐや姫の物語」(高畑勲監督)は受賞を逃した。
短編アニメーション賞は米国の「愛犬とごちそう」(パトリック・オズボーン監督)が受賞。日本人の堤大介さんと日系米国人のロバート・コンドウさんが共同監督を務めた「ダム・キーパー」は選に漏れた。アニメ部門受賞作は長編、短編ともディズニー製作の作品が制した。
作品賞は「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)が受賞し、監督・撮影・脚本賞を含め4冠に輝いた。
メキシコ系移民のイニャリトゥ監督はオスカー像を手にして「こんなに認められて光栄だ」とスペイン語を交えて感謝した。
主演男優賞は、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患いながら宇宙物理の研究に励んだホーキング博士を熱演した「博士と彼女のセオリー」のエディ・レッドメインさんが初受賞し「賞はALSと闘う世界中の皆さんにささげます」と喜びを語った。主演女優賞は若年性アルツハイマーの言語学者を演じた「アリスのままで」のジュリアン・ムーアさんが5回目の候補でようやく選ばれて「受賞すると寿命が5年延びると聞いたわ」とジョークを飛ばした。