「成長」と言えばポップ。大魔導士ポップから学ぶ会社で急成長するための3つの極意『ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~』
漫画界の二大成長キャラと言えば『GS美神 極楽大作戦!!』の栄光の手(ハンズ・オブ・グローリー)こと横島忠夫か『ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~』の臆病でよわっちいただの人間、大魔導士ポップの二択になりますよね、そうですよね?間違いない!!
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横島忠夫を紹介しておいて、ポップを紹介しないわけにはいかないっ!!と言う事で、今回は知る人ぞ知る不朽の名作『ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~』をご紹介したいと思います。
はじめましての人もそうでない人もこんにちは!
株式会社サーチフィールドと言うイラストや漫画に特化した制作代理店を経営している小林です。
等身大のヒーロー
物語序盤のポップはクソ野郎です。読んでいて腹が立つくらい臆病者で、強い相手が出てくると仲間を見捨てて逃げ出す様なチキン野郎です。
しかし同時にどこか憎めないキャラでもあり、主人公である勇者ダイのパーティーの中でも戦力と言うよりもお調子者なムードメーカー的な存在でした。そんな人いますよね。
ただそんなクソ野郎ポップに対して、読んでいて腹が立つと言う事はどこかしらシンパシーを感じていたからかもしれません。誰だって認めたくないものです。若さ故の過ちと言うものを。
もう全然駄目なんだけど、どこか憎めないキャラ。勇者として特別な存在であるダイではなく、ただの臆病者でよわっちい人間であるポップだからこそシンパシーを感じていたのです。
そんな僕らのポップが努力を重ね、中盤以降は精神的にも成長し、強敵たちを相手に活躍する姿はまさに等身大のヒーローなんです!天才型の主人公ではなく、成長するキャラクターにこそ僕らは憧れるのです!!
僕らは成長するキャラクターに飢えています。天才が天才を倒すのではなく、凡人が努力と勇気によって強敵たちを倒すその姿こそがまさに少年漫画の王道ではないでしょうか!?
『ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~』 27巻 45Pより
大魔導士ポップに学ぶ会社で急成長するための3つの極意
そんな僕らの等身大のヒーローであるポップの成長ストーリーから学ぶ事は非常に多いです。
ダイと言う絶対的な主人公と共に物語の一番最初から登場するポップ。言ってしまえば最初から脇役の人生を歩む事が決定されていたポップ。
アバン先生を会社の社長と置き換えると、ポップはまさに冴えない中堅サラリーマンです。
現状に不満を持ちながらも自分からは率先して動こうとしない駄目リーマンです。
しかしダイと言う将来有望な新入社員が入社した事によって駄目リーマンであったポップの人生は変化します。
この変化こそ組織で急成長するために必要な要素なのです。
極意1:自分より才能があるライバルを見つける。(メタルスライムを探す)
成長に切磋琢磨は欠かせません。
現状維持は緩やかな破滅であり、成長するためには常に挑戦し続ける事が大事です。
しかしこれが難しい。人間だものって具合に自分自身に対してストイックに追い込む事が出来る人は少ないです。
大切な事は自分より下だったり、同じくらいのメンバーをライバル視するのではなく、あくまで自分と同じレイヤー(同じグレード)にいながらも自分より出来るメンバーを見つけてライバル視する事です。
ただし、立場(レイヤー、グレード)が違えば見える景色も違います。最初からめちゃくちゃ上のレイヤー、グレードの人(メタルキング)を倒そうとするのではなく、あくまで自分と同じレイヤー、グレードで自分よりも出来るメンバー(メタルスライム)を探すのです。
「メタルスライム」(自分と同じレイヤー、グレードの中で一番経験値を持つ人)が倒せる様になってから「はぐれメタル」(自分より上のレイヤー、グレードの中で一番経験値を持つ人)を狩りに行きます。「はぐれメタル」を倒せる様になってから「メタルキング」(自分の所属する世界で一番経験値が高い人)に会いにいくのです。最初から上位モンスターを倒すのではなく、段階を経てレベルアップする事が大事なのです。
これを僕は「メタルスライム理論」と呼んでいます。
急成長するためには「スライム」(自分より下のレイヤー、グレードの人間)や「スライムナイト」(自分と同じくらいのレベルの人間)なんて倒していては駄目なんです。メタルスライムを探して倒しましょう!ただしいきなり最初から「はぐれメタル」や「メタルキング」に挑んでは駄目です。きちんとレベルを上げていなければ一瞬で全滅します。所持金が0にはなりたくないですよね!
例えば仮にソフトバンクの孫社長と一対一でお話を聞くチャンスが合ったとしても、孫社長と同じレイヤー、グレードでなければ、折角のありがたいお話(経験値)も意味が無いんです。経験値の無駄死にです。
自分にとってのメタルスライムは誰なのか?
ポップがダイと言うダイヤモンドの原石に出会った様に、自分自身を成長させるための好敵手(ライバル)を見つける事が大切なのです。
極意2:自分にしか出来ない仕事を見つける。(自分の役割を理解する)
勇者には勇者の役割が、魔法使いには魔法使いの役割があります。
ポップが中盤以降に急成長したのはこの自分にしか出来ない役割を自覚したからです。
隣の芝は青く見える物で、自分が持っていない能力や自分より良い装備の人間を羨ましく感じるものです。そりゃ誰だって勇者でありたいのです。勇者ってモテるし。
でも勇者だけのパーティーが果たして最強なのでしょうか?
確かにチームを引っ張る勇者がいないと話が始まりません。しかし勇者だけではある特定のモンスターと出会った瞬間に全滅してしまう可能性が高いです。
大切なのはチーム全体のバランスです。
勇者を支える魔法使いや戦士、僧侶がいるからどんな強敵にも立ち向かえるパーティーになるのです。そこに役割(職業)の格差はありません。会社と言うパーティーにとっては勇者も魔法使いも同じ価値を持つのです。
考えてみてください。勇者になれる人間は一握りです。自分が勇者ではなく魔法使いなんだと自覚したのであれば、勇者の修行をするのではなく、魔法使いを極める事に全力を尽くすべきです。
ぶっちゃけ勇者は最初から勇者です。ああコイツ勇者だなって分かります。
でも魔法使いや戦士、僧侶にはいつでも転職する事が出来るんです。
自分が一番輝ける役割(職業)を見つける事が大事なのです!
大丈夫、『ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~』を読めば分かりますが、最終的にはただの魔法使いであったポップが勇者以上の見せ場を作ります。
ポイント3:自分を信じる勇気を持つ。
仕事をする上で「自信」は非常に重要なファクターです。
自分に自信がある人からはオーラが出ています。見る人が見ればすぐに分かります。
しかし誰だって最初から自信を持っている人なんていません。
小さい成功体験の積み重ねが真の意味での自信を形成する事もよく分かっています。
だけど、だからこそ、敢えて言うと、最初は根拠のない自信を持つ勇気が必要なのです!
自信を持つには勇気が要ります。勇気と言うかメンタルの強さが必要です。
「失敗したらどうしよう」とか「周りから笑われるのは恥ずかしいな」など自信を無くすための罠はあちらこちらに存在します。
だからこそ、だからこそ最後まで自分を信じる勇気が必要なのです!!
「アバンのしるし」を光らせるために必要な魂の素質。
その魂の資質の「勇気」は勇者ではなく魔法使いにこそ必要だったのです。
さあ今すぐ好きな人に名前を叫びましょう!!
ごめんなさい、叫ばなくて良いです。でもそれくらいの覚悟と勇気を持って明日から行動すればきっと何事も上手く行きます。
自分の弱さを知り、その上でそれを乗り越える「勇気」があればきっと貴方は覚醒するはずです。
最後に
大切な事は全て『ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~』のポップから学びました。
ベンチャー企業にとって成長は全てです。
一瞬・・・!!だけど・・・閃光のように・・・!!
『ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~』 36巻 58~59Pより
もうね、これ以上何も言う事はないです・・・
僕自身、まだまだこれからの人間ではございますが、今まで以上に頑張っていきたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願い致します。
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